【大切な愛馬のために】暑い夏を涼しく過ごす方法

夏の暑い時期は馬の皮膚の弾力性だけでなく、粘膜や尿の色も馬が十分な水分を補給しているかどうかを確認する目安になります。
【大切な愛馬のために】暑い夏を涼しく過ごす方法

最後の更新: 12 8月, 2020

馬の体温は他の動物よりもはるかに速く上昇するため、馬は熱に敏感な動物とされています。そして、愛馬が病気にならないようにするには、涼しい環境を保つ方法を知ることが重要です。

熱中症は、人間を含む全ての動物にとって深刻な問題です。馬の平熱は37度~38度が原則とされており、これが40~41度に達すると、健康を危険にさらす可能性や致命的になる可能性があります。

今回は、馬の脱水症状を予防するために講じる予防策をご紹介します。

愛馬を涼しく保つためのヒント

  • 廐舎の換気を増やす:厩舎内に熱がこもらず新鮮な空気を供給し続けるためには、換気を増やすことが大切です。また、できる限り、ドアや窓を開けることで酸素を取り込むだけでなく、高温になると臭いが増す糞尿の臭いも外へと放出する効果があります。
  • 厩舎内での放水:厩舎の掃除を徹底し、水を撒き、蚊帳などを設置して害虫などの虫の数を減らしてください。
  • より多くの水を供給する:馬には新鮮できれいな飲み水を供給してください。家畜をはじめとする動物の病気は、不衛生な飼育状況や水が原因となることがあります。そのため、厩舎を清潔に保ち、きれいな水をたっぷりと与えることが大切です。
馬 熱中症 夏

 

  • 間接的な水分補給:暑さのせいで、水があっても十分な量を飲めない場合があります。この場合は、干し草を少し湿らせるか、塩分の損失を補うためのサプリメントなどを獣医に相談してください。
  • 頻繁に冷水シャワーを浴びさせる:人間と同じように、体温を下げるためには冷水のシャワーが効果的です。ただし、温度の差が極端にならないように、ホースを使うか湿ったスポンジで足から背中にかけて徐々に水を移動させるのもいいでしょう。
  • 殺虫剤の使用:前述の蚊帳とは別に、虫除けの薬と寄生虫の駆除剤を使用することをお勧めします。春の初めから夏の終わりまでに発生する大量の虫は愛馬に健康上の問題を引き起こす可能性があります。最も一般的な問題は、「夏季の再発性皮膚炎」です。

外出を計画し、水分補給を確認する

  • 外出する:1日の中でも比較的涼しい時間に、運動をさせたり少し遠くに散策に出かけることで、運動不足を解消しましょう。特に、馬が休憩することができる日陰などがある場所がお勧めです。可能であれば、水遊びができる水源がある場所に出かけましょう。
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  • 馬が脱水していないかを確認する:脱水症状の1つは、馬の皮膚の弾力性で確認することができます。馬の首か背中を優しくつまんで、離した後に元の状態に戻るかどうかを確認してください。また通常はピンク色の粘膜の状態(ピンク色)を確認し、尿の色もきれいかどうかを確認することが大切です。
  • バイタルサインを観察する:馬のバイタルサインを観察し、十分な回復能力があるかを確認してください。特に運動やシャワーの後、心拍数と呼吸が適切なリズムを維持していることを確認してください。

馬は牧場で飼育される動物の中でも、最もお世話が必要な動物の一つであり、夏は特に暑さに過敏になるため、内外からの水分補給が欠かせません。


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