【嫌いだけどすごい?】地球上で最も古くからいる昆虫はゴキブリ!

ゴキブリは人々に大きな不快感を与えますよね。好ましくない見た目をしており、すさまじい生命力も持っています。おそらくそれが地球上で最も古くからいる昆虫の一つになっている理由でしょう。
【嫌いだけどすごい?】地球上で最も古くからいる昆虫はゴキブリ!

最後の更新: 29 10月, 2020

ゴキブリは地球上で最も古くからいる昆虫の一つだと言われてます。それは、2億年以上前の化石が見つかっているからで、ゴキブリはゴキブリ目に属し、その種は4500種にもなり、ほとんどが熱帯に生息しています。

ゴキブリはたいてい家の隙間や人の入れない部分、石の下や木の皮の中に隠れています。そして夜エサを探すときにだけ出てきます。

種によって、ごみ箱や排水溝、キッチンやトイレなど人間の近くに生息するものもいます。

祖先と進化

ゴキブリ

ゴキブリに関係する最初の化石は、約3億年前の石炭紀にまで遡ります。しかしその後の研究で、これはゴキブリ目の始まりであるだけでなくカマキリやシロアリの起源でもあるということがわかりました。

ですので、ゴキブリの真の起源は白亜紀の初期になります。実際、現在のシロアリはジュラ紀と三畳紀に原始ゴキブリから進化したことを示す証拠が十分に見つかっています。

ゴキブリ類に属するゴキブリは、他のゴキブリよりもシロアリと近い関係にあるのです。

一般的なゴキブリの特徴

ゴキブリ

ゴキブリの形態学

ゴキブリは平たく、だ円型をした昆虫です。ワイヤーのような触覚、小さな目を持ち、そして頭と体は強い盾で守られています。脚は長く、平たく、とげとげしていて、中には大きく半透明の羽を持つものもいます。食べ物は咀嚼して食べます。

食性

ゴキブリは雑食で、ほとんど何でも食べます。シロアリと同じように、自分でセルロースを消化することはできませんが、消化を助けてくれる微生物相を持っています。

ゴキブリ

なんと、本をまとめたり切手に使われている糊だけを食べて生き残ったゴキブリの例もあるそうです。

繁殖

メスのゴキブリはかたい殻に入った卵を産みます。幼虫の誕生が近づくまで卵をお腹につけて運ぶ種もいれば、どこか安全な場所に産み付ける種もいます。孵化には種によって約15日~3ヵ月かかります。

生まれたてのゴキブリはすぐに成虫と似た見た目になりますが、羽は発達していません。

最もよく見られる種は?

ヨーロッパから広まったチャバネゴキブリ(Blatella germanica)は世界のほとんどの場所に生息しています。ワモンゴキブリ(Periplaneta Americana)よりもずっと小さく、約い1.3センチ~1.5センチくらいの大きさです。

彼らは人間の生活圏に暮らし、害虫とみなされています。唯一生息していないのは南極大陸だけです。

ゴキブリ

ワモンゴキブリはアフリカの熱帯にもともと生息していましたが、今は世界中の暖かい場所に見られます。体長は約3.8センチほどにまでなり、都会に暮らすゴキブリの中で最も大きいものの一つです。

トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)は人の家に暮らすのを好み、体長は約2.5センチほどになります。茶色や黒のつやつやした体をしています。

最も共通している特徴は、性的二形であるということです。オスは長いくメスよりは細い2枚の羽で体のほとんどが覆われています。

なぜどんな状況でも生き残れるのか?

ゴキブリが世界で最も古くからいる昆虫であるということは、例えば恐竜などほかの種が生き残ることができないような状況でも、ゴキブリは生きることができるということと関係があるかもしれません。

ゴキブリは地球上で最もしぶとい生き物の一つで、食事をしなくても1ヵ月もの間生きることができる種もいるのです。

とても限られた食糧で、手の届く場所にあるものを食べて生き残ることができます。空気がなくても45分間生きることができ、心拍を遅くすることもできるのです。

このような理由のため、他の昆虫では考えられないほど長い、1年という寿命を持っています。

もし世界の終末が来たとしても、ゴキブリは簡単に再び地球で繁殖するだろうとよく言われます。核戦争があったとしても、他のどんな無脊椎動物よりも放射線への抵抗力を持っています。

ゴキブリ

その生存能力には細胞の再生もあります。分裂する細胞は放射線の効果に弱くなりますが、ゴキブリは脱皮するときのみ細胞が分裂します。その結果、彼らはより抵抗力があるのです。

しかし、細胞が完全に分裂するまでには最長で48時間かかるので、その間は放射線にずっと弱くなると言えるでしょう。


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