愛犬に自分の顔を舐めさせても大丈夫?
犬は愛情を見せる時や情報収拾をする時に舌を使います。例えば、飼い主の機嫌を探る時とかもそうです。ペットによって舌を使う頻度というのは異なりますが、多くの飼い主が愛犬に顔を舐めさせて良いのかどうか気になっていることでしょう。
愛犬に顔を舐めさせる際の懸念点
愛犬に自分の顔を舐めさせるのが危険なのかそうでないのか、という議論に関しては専門家の中でも意見が割れています。
しかし一つだけ確かなのは、犬はそれが問題になるとは露ほども思っていないということです。犬はただ愛情を見せたいように見せているだけで、たまたまその方法の一つとして顔を舐めようとするだけなのです。
ですので、あなたがこの記事を読み終えた頃には、あなた自身も「愛犬に愛情を表現したいように表現させてやるのか」を決めなければならなくなる、という事です。
犬は特別な方法で愛情を表現します。その一つが「舐める」という行動です。でも、愛犬に自分の顔を舐めさせても本当に良いのでしょうか?これには色々な意見が飛び交っておりますので、今日はそれらを一緒に見ていきましょう。
少しだけなら細菌と接触しても何ら問題はない
細菌感染のリスクがあるという理由で、犬に顔を舐めさせるのは大きな間違いであると考える人たちがいる一方で、犬たちは私たちを「舌を使って」助けてくれようとしてるだけ、と考える人たちもいます。
専門家によると、顔に少々不純物がついたところで別に問題はないそうです。その証拠に、犬と一緒に育ってきた赤ちゃんは病気になりにくかったり、後々アレルギーが顕現するリスクも低いと言われています。
確かに愛犬は、散歩中などにたくさんのバクテリアや細菌などを持ち帰ってきますが、子どもにとってその細菌が逆に免疫システムを強固にする役割を果たしているのも事実なのです。
犬のツバに居るバクテリア
一方で、愛犬に顔を舐めさせるのにはあらゆるリスクが潜んでいると考える人たちもいます。
少しの間、愛犬が普段どんな所で何をしているのか考えてみてください。さて、そこで彼らがその舌を他にどんな風に使っているのか想像したいでしょうか?まあとにかく、彼らのツバには何が含まれているのか見てみましょう。
動物がかかるほとんどの感染症は人間には感染しませんが、中には「人獣共通感染症」というのもあります。以下が犬のツバから見つかった細菌の中で、人間が病気になり得るものです。
- サルモネラ菌
- クロストリジウム
- 大腸菌
- カンピロバクター
- パスツレラ・ムルトシダ
何事もほどほどに
中にはこの「犬に顔を舐めさせるか」問題に、中間的な答えを持っている人もいます。彼らはこれが感染症のリスクに繋がると考えていますが、それを予防するのも簡単だという立場です。つまり、衛生環境を整えれば良いのです。
例えば、もしあなたがしっかり手洗いをして顔を洗ってさえいれば、愛犬のツバにバクテリアがついていたとしても感染は予防できる、という考え方です。
しかし、中には免疫力の弱い人もいますので、そういう人は気をつけなければなりません。例えば、最近化学療法を受けた人やHIVに感染している人はこれに当てはまります。
愛犬が顔を舐めてくるのは好きですか?
さらに、ちゃんと愛犬をお世話していれば、彼らが病気をばらまくような事にはなりません。しかも、なんと都市部で飼われている犬はそのリスクがさらに低かったりするのです。
ですので、大切なことは
- 定期的に愛犬を動物病院に連れて行く
- 専門家の指示にしたがって、駆虫をする
- 定期ワクチンはしっかり接種させる
しかし誰に何を言われようと「愛犬が自分の顔を舐めて愛情を表現してくれている」のが好きかどうかを決めるのはあなたです。ですので、あなたの可愛い可愛い動物の家族と一緒にじっくりご相談ください。
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