絶滅危惧種のイルカ:カワゴンドウの行動を学ぼう!

イラワジイルカとも呼ばれるカワゴンドウはベルーガのように泳ぐのが遅く、簡単に漁網にかかってしまうため個体数が急速に減少しています。
絶滅危惧種のイルカ:カワゴンドウの行動を学ぼう!

最後の更新: 29 8月, 2019

東南アジアの沿岸や河口に生息するカワゴンドウは絶滅の危機に瀕しています。これは主にこの地域の漁業による偶発的な死亡事故によるものです。この記事ではカワゴンドウの特徴と行動について詳しく説明していきます。

カワゴンドウの生息地

カワゴンドウという名前から、ビルマと中国にまたがるイラワジ川(現在名エーヤワディー川生息していると思うかもしれません。しかし、実際は海に生息していて淡水では見つけることができません。

カワゴンドウは東南アジアに特有で、沿岸、ガンジス川、メコン川などの河口にいますが、熱帯や亜熱帯の水を好みます。カワゴンドウはオーストラリア、バングラデッシュ、ビルマ、カンボジア、フィリピン、インド、インドネシア、マレーシア、そしてパプアニューギニアに生息しています。

カワゴンドウの特徴

ベルーガと同じように、カワゴンドウの学名は Orcaella brevirostrisで鯨類です。しかし、この科の他の種とは異なり、カワゴンドウにくちばしはありません。頭は丸く、体は灰色がかった青色、お腹は白いのが特徴です。体重は約91~204kgで、体長は約2.3mにもなります。

カワゴンドウの特徴

胴体部分には三角形の短い背びれと、一対の幅広く長い胸びれがあります。カワゴンドウの泳ぎは遅く、深く潜水するときには尾びれを持ち上げます。

カワゴンドウの行動

通常、カワゴンドウは6匹以下の群れで暮らします。最大でも15匹で群れを作ります。海に出て、水底の生き物を食べます。

カワゴンドウの食事は主にエビですが、他の甲殻類、タコ、魚を食べることもあります。食べるときは口に吸いこんだ水を頭の上の穴から吐き出します。

カワゴンドウ同士のコミュニケーションは、鼻歌のような音や最高60Khzの周波数のキューキューという音で行います。

カワゴンドウの行動

カワゴンドウはやや臆病で内気な性格です。一度潜ると息を吸いに水面に上がることなく15分間潜水していられます。また、他の生き物より速く泳ぐこともあり、最高速度は時速24kmにもなります。

カワゴンドウの繁殖

オスは群れの中に繁殖相手のメスを探します。見つけると2匹は向き合い、お腹とお腹をすり合わせます。1分にも満たない交尾が終わるとお互いから離れ、別々の方向に泳ぎます。

妊娠期間は14ヶ月で、メスは約10キロの赤ちゃんを一匹産みます。その後2年間母乳で育てます。カワゴンドウは生後7~9年経つまで性成熟せず、寿命は約30年と言われています。

通常カワゴンドウは船には近付きませんが、漁網に引っ掛かってしまうことがあります。引っ掛かってしまうと空気を吸いに水面まで上がって来られないため、死んでしまいます。これが、カワゴンドウが絶滅の危機に瀕している理由の一つです。その他にも水質汚染、水族館などのショーに使うための捕虜、自然・人工繁殖での低い出生率などの理由が挙げられます。

こうした状況を防ぐため、様々な条約やプロジェクトが立ち上げられています。例えば、イルカが空気を吸いに水面に出られるようにするため、専門家は漁師にいつもより早く網を引き上げる方法を説明しています。

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