子犬とのラブストーリー:ペットが欲しくなるなんて思わなかった

君が現れてから、家も人生もそして私自身も全然違うものになったんだよ。
子犬とのラブストーリー:ペットが欲しくなるなんて思わなかった

最後の更新: 08 12月, 2018

私の人生は忙しい。そう思っていた。孤独な暮らしをしていたので、たくさんの友人が犬を飼ったら?なんて勧めてくるし、中にはプレゼントしてあげるとまでいう友人もいた。でも一度もペットを飼おうなんて思わなかったし、ペットなんて、私には縁の無いものだと思っていた。「仕事が忙しいし、お世話をする時間なんてない」が私の口癖だった。君が現れるまで。

自分勝手だったのだろうか?うん、否定はできない。でも、そもそも何か分からないことに対して寛大になるなんてことが難しいのだ。でもある日、君が現れて全てが変わった

君を見つけた時

その日もいつもと同じように、朝起きて日課のランニングに出かけた。走るのは好きだからね。でもランニングから帰ってきて、駐車場の車を動かそうとした時、何かがいつもと違うことに気がついた。小さな箱が喋ったのだ。「喋った」とはいっても本当に話し始めたわけではなく、車で箱をぶつけた時にドンと小さな音が鳴ったのだ。

金網の奥にいる子犬

そして、その音の正体が知りたくて箱をよく調べてみたら、君が入っていた。これが私の「子犬とのラブストーリー」の始まりだ。君は白く光り輝く毛皮に包まれていたから、箱を開けた時に一瞬何が入ってるのか分からなかったほどだった。

でも私が箱を開けた時、君もすぐ私のことに気がつき体を動かし始めた。もしかしたら、「ついに誰かが助けに来てくれた!」なんて思っていたのかもしれないね。

正直に言うと、今まで君に伝えたことはなかったけど、あの時、君のその目に惚れてしまった。だから、悩む間も無くすぐに君を家に連れて帰った。エレベーターに乗っている最中、君を食べ物も飲み物もない小さな箱に入れて捨てるような奴は一体どんな人間なんだと憤っていた。

しかし今では、それも運命だったのかもと思えるようになった。私の人生に「子犬のラブストーリー」を届けてくれたのだから。

君が現れて、一緒に暮らすようになった

その日は、君から目を離す気になれなくて仕事に行く気も起こらなかった。結局行かなきゃダメだったんだけど。でも君を家に置いて職場に来ても君のことが頭から離れなかった。だいたい仕事の後には買い物に行くんだけど、その日はワクワクしすぎて一旦家に帰ってから君を一緒に連れて行くことにした。病院でワクチン治療もしてもらわなきゃいけなかったしね。

最初に言ったことを覚えてる?私は犬を飼いたいなんて思ったこともなかったけど、君が現れて全部変わったんだよ。

君が最初に来た日のことは鮮明に覚えてる。正直、君は完璧な同居人とは程遠かったよ。そこら中でおしっこするし、私のスリッパを食べるし、君が泣くから隣の人から苦情も来た。でも、完璧主義な私でさえも、君のそんな行動には怒りが湧くどころか、たくさん笑わせてもらったよ。

共存って決して簡単なことじゃない。確かにそれは否定できない。でも少しづつ、私は「妥協」というものを覚えてきて、不必要な執着心もだんだんと無くなっていった。君も君で、徐々にルールを覚えて大切にしてくれるようになった。

君が成長して行く姿、仕事から帰った時に話し相手がいること、一緒に遊ぶ相手がいること、一緒に出かける相手がいること。君は文字通り、私の人生を変えた。君が現れてから、私の世界は一変した。実は、もはや君がいない人生なんて想像もできない。私の友人も、私が犬を飼ってるなんて信じようともしなかった。

でも、実際に家に呼んで君を目の当たりにした時の驚いた顔!一緒に笑いあったね。彼女たちも「子犬のラブストリー」が持つ力を、思い知ったと思う。

人生を変えてくれてありがとう

腕に抱かれる子犬 子犬とのラブストーリー

今、私は「動物が人間に教えてくれることなど何も無い」なんて意見を聞くと憤りを感じるようになった。動物が私の人生をどれだけ変えてくれたことか!それを証拠として見せてあげれたら良いのに。

今日の私が今までの私と違うのは、君がたくさんのことを教えてくれたからだ。君が現れてからというもの、私は何かを共有するということ、寛大になること、自分以外の誰かのことを想うこと、愛すること、愛されること、責任を持つこと、他にもたくさんのことを学んだ。

だからこそ、君が私に与えてくれた幸福に、そして「子犬のラブストーリー」を届けたくれたことに、今日感謝を伝えたいと想う。君が現れてから、家も人生もそして私自身も全然違うものになったんだよ。


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