大きな働き者:エストレラ・マウンテン・ドッグについて
エストレラ・マウンテン・ドッグはイベリア半島を起源とし、ポルトガルで繁殖された数少ない犬種の1つです。その容姿は スパニッシュ・マスティフを彷彿とさせますが、他にもとてもユニークな特徴を持っています。本記事で、この素晴らしい犬種にもっと知りましょう。
エストレラ・マウンテン・ドッグの歴史
他の犬種と同様に、エストレラ・マウンテン・ドッグがいつ・どのように知られるようになったかは定かではありません。他の山岳地帯で働く犬のように、この働き者の犬はその地域に古くから住み着いていると信じられています。
もしこれが事実なら、2000年程前、この犬種は西ゴート族と共に生活していた可能性が極めて高いでしょう。恐らく彼/彼女らは、ガイド犬や狼や泥棒、その他の脅威から家畜を護っていました。
名前から見て取れるように、この犬種はポルトガルの中央地帯エストレラマウンテンを起源を持っています。20世紀前半に犬種として認識されたことを考えると、(特にイギリスの)人々はそれらを家族の一員として飼われていたことを意味します。
主な特徴
エストレラ・マウンテン・ドッグは、モロッサーに分類される大型犬です。性的二形で、雄も雌も高さは60から70センチほどですが、体重が異なります。雄はより筋肉質で、最大60キロほどの重量にもなる一方、雌は最大でも40キロです。
他の山岳犬と同様に、エストレラ・マウンテン・ドッグは、バランスよくコンパクトで筋肉質な動物です。毛の長い種類と短い種類がおり、いずれの場合でもライオンのような金あるいは黄色の身体に、黒い顔と耳を持っています。
大きな顔を持っていますが、とてもフレンドリーで知的な表情を見せてくれます。耳は三角形で垂れ下がり、その鼻は真っすぐで台形のようになっています。
脚は真っすぐで力強いが、胸は他の類似種ほど広くありません。尻尾は真っすぐで垂れ下がっていますが、危険を察知すると水平まで上げます。
行動
この犬種は典型的な山岳犬の正確です。縄張り意識が強く、知らない人から家族を護ります。そのため知らない人は信用せず、知っている人へはフレンドリーで従順な愛情深い犬です。
エストレラ・マウンテン・ドッグはとても賢く勇敢で、飼い主から大事にされていると感じていれば、とても簡単かつすぐにトレーニングを覚えることができます。これらの犬は常に親切で忠実ですが、自立した性格を持っています。
エストレラ・マウンテン・ドッグは元々、山で家畜を護るために繁殖されました。そのため身体的・精神的に運動が得意でエネルギッシュな犬です。運動不足になったりストレスが溜まると、攻撃的になり言うことを聞かなくなります。
エストレラ・マウンテン・ドッグのケア
この犬種は遺伝子的条件の問題を抱えていません。しかしそのサイズと働き者の性格な為、他の健康問題が起こる可能性があります。
大型犬は、股関節形成不全や胃拡張・捻転症候群などの 関節や骨、または胃腸の問題を持つ傾向があります。何か様子がおかしかったら、適切な診断や治療のために獣医に診てもらいましょう。
エストレラ・マウンテン・ドッグは自然が大好きなため、体内外の寄生虫対策をする必要があります。深刻な病気を引き起こす可能性もあるため、日常的に毛皮にノミや寄生虫がいないかを確認しましょう。
その形が原因で、耳に湿気やカビが溜まり感染病にかかることもあります。さらに外で過ごすことが多いため、植物のトゲや小枝が足に刺さることもよく起こります。
この犬種の毛皮は2重になっているため、毛の長い種類でも、夏場に毛を剃るようなことはしてはいけません。外皮が保護層を作り、暑さも寒さも和らげてくれます。
エストレラ・マウンテン・ドッグは、ポルトガルで何世紀もの間家畜を守り続けてきたフレンドリーで忠実な犬種です。 過去数十年では、家族犬としても素晴らしいことが認められてきました。