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実は危険かもしれない?愛犬の口臭の原因を教えて!
犬に口臭はつきものと考える人は多いかもしれませんが、実は犬の口臭は通常はあってはいけないことです。実際、口臭は根本的な健康問題の症状なのです。

多くの人は犬の口臭のことを特に何とも思わないものです。「犬の口だから臭い」と思う程度です。しかし、これは大間違いです。もちろん愛犬の口からミントの爽やかな香りがしてくることはありませんが、少なくとも気になる臭いがしてきてはいけないのです。愛犬の口臭が気になる場合、根本的に問題がある可能性が高いと考えていいでしょう。
犬の口臭となる原因の多くは、実際には非常に危険であり、犬の健康を徐々に脅かす可能性があります。他の症状に気が付くころには、既に手遅れということもあり得ます。
愛犬の口臭が気になったらプロにお口のチェックをお願いしましょう。口臭の原因をなるべく早くに突き止めることが重要です。
口臭の原因は歯石の蓄積のことも
歯石とは、歯に付着したプラークが蓄積し石灰化したミネラルの沈着物です。犬の口臭の原因となるだけでなく、歯茎など隣接組織にも影響を与える可能性があります。口臭の原因となる歯肉炎と感染症を引き起こすこともあります。
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さらに、ミネラルの性質上、歯石は心臓、腎臓、肺など他の臓器に影響を与え、心臓病、腎臓結石、その他の問題を引き起こします。
口腔腫瘍
犬の口腔腫瘍は比較的一般的です。悪性腫瘍(口腔がん)になってしまう猫とは違い、犬の場合は良性腫瘍です。この腫瘍は口腔内であれば唇、硬口蓋、軟口蓋、歯茎などのあらゆる場所にできます。まれに悪性腫瘍になる場合もあります。
腫瘍によっては口臭を伴う軽度の不快感や口内炎(口腔粘膜の炎症)を引き起こします。また、痛みがあるため食べなくなり、拒食症になってしまうこともあります。
カンジダ・アルビカンスによる口腔感染症
カンジダ症は、カンジダ・アルビカンスが原因となる鳥と人を含む哺乳類がかかる真菌感染症です。
犬の口腔内がカンジダ症になると、次のような症状が見られます。
- 拒食症、または食欲不振
- 嚥下困難
- 過剰な唾液分泌
- 口臭
- 歯肉炎
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カンジダ症は真菌感染症であるため、非常に具体的な治療が必要になります。これは獣医によって処方され、適切な診断には特定の検査も必要です。
歯周病
犬にとって最も深刻でありながらも一般的な口の病気の一つであるのが歯周病です。歯周病は、歯に歯石が蓄積することから始まり、歯石が歯肉炎を引き起こします。この段階であれば、適切な治療で完全に治すことが可能です。
しかし、このステージを超えてしまうと歯周病になってしまいます。歯周病は激しい痛みが伴い、口腔内でさらに広範囲の感染を引き起こします。全く食べなくなってしまうこともあり、歯肉組織がダメージを受け、歯が抜け始めます。
慢性腎臓病も犬の口臭の原因に
慢性腎臓病は、最低3か月間持続した片方、または両方の腎臓の構造または構造に問題があることと定義されています。これは深刻な病気であり、放置すると致命的となる場合もあります。慢性腎臓病には次のような症状が現れます。
- 口臭
- 体重減少
- 多尿・多飲症
- 尿失禁
- 嘔吐
- 食欲減少
- 無気力
- 下痢
さらに、慢性腎臓病の犬は通常心臓の問題を発症しますが、これは口腔内の悪い環境によって引き起こされることが多いのです。飼い主の責任には、愛犬の口腔ケアという非常に重要なことが含まれることを忘れないようにしましょう。