犬インフルエンザの感染経路は?予防と治療について

24 4月, 2020
犬インフルエンザは飛沫感染するため、くしゃみでも簡単にうつるんですよ!
 

犬インフルエンザは年々増加している犬の病気です。ほとんどの場合は致命的ではありませんが、飼い主として症状には注意しておきたいものです。

犬インフルエンザは犬にとっても非常に不快なものですが、きちんとした予防策で予防が可能なので、必要以上に警戒することはありません。

犬インフルエンザは、人間のインフルエンザウイルスに似たウイルスです。人間のインフルエンザの最も一般的な種類でもあるA型インフルエンザウイルスの株が原因で起こる呼吸器系の病気です。

これまでに知られている犬インフルエンザはH3N8型とH3N2型の2種類あります。H3N8型はもともと馬のウイルスが2008年頃に突然変異し、馬から犬へと感染が広がりました。犬インフルエンザの最初の症例は、レース用のグレイハウンドでした。グレイハウンドは馬と同じ競馬場で競争していたため、感染が簡単に拡大してしまったのです。

H3N2型はアジアで初めて確認され、いくつかの研究では鳥のウイルスが突然変異して犬に感染したものであることが示されています。2015年から2017年の間にインフルエンザに感染した犬で最も多かったのはH3N2ウイルスでした。

 

犬インフルエンザの感染経路は?

人間のインフルエンザと同様に、犬インフルエンザも空気中を介して感染します。空気中の呼吸器の分泌物で他の犬が感染することがあります。犬のケースでは、どんな咳やくしゃみでも空気中に分泌物が排出されます。

犬インフルエンザ
 

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犬が感染すると、吠えるたびに空気中にウイルスが拡散します。一度空気中にウイルスが浮遊すると、健康な犬はウイルスを吸い込み感染する危険性があります。

犬インフルエンザは、健康な犬がウイルスに汚染されたものに触れた時にも感染することがあります。おもちゃ、エサ・水のボウル、ベッド、枕などにもインフルエンザウイルスが付着している可能性があります。

ドッグランやペットホテルなど、多くの犬が集まる場所もウイルスの温床となります。

多くの犬と密接な接触がある場合も何らかの病気に感染する危険性があるため、飼い主は犬に何か症状が出ていないか、十分に注意を払う必要があります。

犬インフルエンザの潜伏期間は、最初にウイルスに感染してから2~4日です。そのため、初期症状が出るのは通常4日目以降になります。しかし、犬インフルエンザに感染した犬は、症状が出るずっと前の感染後2日目から他の犬に感染させる危険性があります。

H3N8ウイルスに感染した犬は、最初の症状が出てから約10日後には他の犬を感染する可能性が出てきます。一方、H3N2型に感染した犬は、初期症状が認められてから最大26日後まで感染力があります。そのため、インフルエンザの症状が出た犬は隔離することが殆どの獣医師によって推奨されています。

発熱症状
 

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犬インフルエンザの症状

犬インフルエンザウイルスの症状はいくつかあり、人間のインフルエンザとは異なり年に数回流行します。犬インフルエンザは通年性で、暑い時期や寒い時期にも流行する可能性があるため、飼い主は症状が見られないか注意しましょう。

犬インフルエンザに感染したほとんどの犬は、2~3週間の間、発熱と咳が認められます。咳は湿っていたり、乾いていたりします。インフルエンザの他の初期症状は食欲不振と呼吸困難です。

犬インフルエンザの初期症状は、幼児のインフルエンザ症状と似たような形で現れます。例えば、疲労感があり、通常より寝ていることが多くなります。また、犬インフルエンザの症状としては、鼻水、涙目、膿の混じった粘液などが認められます。

犬インフルエンザの治療

犬インフルエンザの治療は対処療法のため治療法はなく、症状を緩和するのみです。時間の経過とともに自然治癒力で治っていきますが、犬インフルエンザは動物病院に行くことが必要です。点滴や抗生物質などの特別なケアが必要か獣医に助言を仰ぎましょう。

場合によっては、犬インフルエンザにかかっている間は必要な栄養を摂取するためにエサを変えてあげる必要もありますが、一番大切なのは水分補給をしっかりと行い、快適に過ごせるようにしてあげることです。犬のお気に入りの場所を消毒し、必要以上にインフルエンザが長引くのを防ぎましょう。