【これだけは覚えておきたい】犬のてんかんの症状と対処法

てんかんを持っていると発作や痙攣(けいれん)が頻繁に起こるでしょう。
【これだけは覚えておきたい】犬のてんかんの症状と対処法

最後の更新: 02 8月, 2020

あなたは愛犬のてんかんの対処法を知っていますか?今回は犬のてんかんについて詳しくお話していきます。

犬のてんかんとは?

てんかんとは発作や痙攣を繰り返 すことで、その原因は様々です。 定期的に発作が起こる場合、てんかんとみなされます。

 脳の異常な電気活動でてんかん発作は起こり、局所的あるいは全身の痙攣が神経細胞の変化によって引き起こされます。 発作は寝ているとき、横になっているとき、安静にしているときなど、どんなときに起こるのか分からないものです。

  犬のてんかん発作の原因は様々で、脳腫瘍、先天的・遺伝的な理由、一般的な感染症、庭の殺虫剤の誤飲などが考えられます。

  また、その他にも 血液組成の変化、体内のナトリウムやカリウムの電解質の増加なども挙げられます。 これらはすべて神経細胞の過剰な興奮を誘発します。

段階的にみる犬のてんかん

  発作は予期せず現れることがあり、飼い主としては非常に長く感じるものですが、長くても 1 分半程度で治まります。発作後は長時間の運動後のようにぐったりとしてしまう犬もいます。

発作の強さは影響を受けている脳の部位によって異なります また、てんかんは部分てんかんと全般てんかんに分けられます。 発作時には次のようなことが起きます。

 1.前兆

  前兆としても知られているこの段階では、 行動に変化が見られ、そわそわ落ち着きがなく、正常ではないように見えます。 あなたの注意を引こうとする、無駄吠えをする、おもらしをする、混乱しているような様子がうかがえます。

  前兆を知っておくと、数分後には発作が起きることを予期出来るようになります。これは、発作時に愛犬が怪我をしないように近くの物をどかすなど、発作が起きても安全でいられる準備するためにも重要なことです。

2.発作中

  この段階で発作が起きます。 体を大きく動かし、地面を這うような動きをします。 筋収縮が始まり、手足の不随意運動、うめき声、遠吠え、過剰なよだれなどが見られます。目は開いていても白目で、失禁や便失禁が見られることもあります。

この段階は、発作が一番強く出る段階です。 発作中は意識障害が出ているため、近くの物にぶつかる可能性があります。毛布やラグなど犬が倒れこめるものを用意し、静かな環境を作ってあげてください。何よりも、落ち着いて行動することが重要です。

 発作後

  発作が治まっても動かない場合や、夢を見ていたかのようにゆっくりとした動きを繰り返すことがあります。次に、混乱・不穏・見当識障害などが見られ、あなたの呼びかけに反応を見せないこともあります。

床から立ち上がろうとするかもしれませんが、よろめきやすくなったり、つまずきやすくなったりしています。 発作後は落ち着かせ、水やブランケットを与え、回復を促すようにすることが重要です。部屋は静かで風通しのいい状態にしておきましょう。

治療法はあるの?

  犬のてんかんは慢性的なもので、一生付き合っていく必要があります。残念ながら、てんかんを治す治療法はありません。てんかんは主に遺伝性であり、脳に影響を与えるため、根治につながる医学的・科学的進歩は非常に難しいのです。

それでも、できることはあります。愛犬のストレスを減らすことで、今後の発作を予防したり、可能な限り発作が起きないようにしたりするということです。 具体的にはどうしたらいいのでしょうか。ホメオパシーレイキ、鍼灸などの代替療法を専門家から受けてみるのもいいでしょう。

  覚えておきたいポイントは、発作時に落ち着いて行動することと、安全な場所を確保してあげるということです。こうすることで発作中や発作後に混乱しても、怪我を避けることができます。


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  • Goiz-Márquez, G., Chacón, S. C., Ortiz, H. S., & López, H. S. (2008). Epilepsia en perros. Veterinaria Mexico.


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