【ホットスポットとは?】急性湿性皮膚炎について教えて!

04 3月, 2020
愛犬の皮膚に刺激を与えるものはホットスポットと呼ばれる急性湿性皮膚炎を起こす可能性があるので要注意です。
 

急性湿性皮膚炎(きゅうせいしっせいひふえん)とは、別名急性湿疹と呼ばれ、炎症の起きている部分に手を近づけると熱を感じることから「ホットスポット」という名前でも知られています。動物医療では非常に多い皮膚の病気で、しきりに掻きむしることで激しく炎症することがあります。

ホットスポットができる部位

犬の皮膚に刺激を与えるものはすべてホットスポットの原因になります。アレルギー、虫刺され、疥癬、切り傷、ひっかき傷、乾燥などは全て皮膚のかゆみを引き起こす可能性があります。

そして、このかゆみから激しく掻きむしることで皮膚が傷付きます。耳や肛門の炎症でも、強いかゆみを引き起こすのです。

ホットスポット 急性湿性皮膚 治療法

合わせて読みたい『ワンちゃんの皮膚トラブル:飼い主はどうしたらいいの?

ホットスポットはその動物に強い不快感を与え、傷が感染すると犬は患部を舐めたり引っかいたりします。この感染で毛は抜け落ち、ぐじゅぐじゅとした傷から膿がにじみ出ることもあるでしょう。ホットスポットは開いた傷口のように見えることもあれば、かさぶたが出来ていることもあり、悪臭を放ちます。

また、ホットスポットは犬の頬、腰回り、胸や頭など、掻きやすい場所によく見られます。ホットスポットを防ぐ唯一の方法は皮膚を刺激する可能性のある要因を防ぐことです。愛犬が頻繁に掻いている姿に気が付いたら異変がないか確認してあげましょう。

 

ホットスポットの治療法

ホットスポットの治療は、細菌感染を抑える薬剤を塗る治療が多いです。なので、必然的に獣医に行く必要があります。また、傷が痛むため傷を触られると攻撃的になる犬もいるので注意するようにしましょう。

ホットスポット 急性湿性皮膚 治療法

関連記事『犬がケガした時にそのまま舐めさせてもいいの?

さらに、ホットスポットは突然現れます。ものの数時間で大きくなるため、広がったり悪化したりするのを防ぐには迅速な行動が求められます。

ホットスポットの治療は感染の治療と原因を根絶することに焦点が向けられるべきであり、そのためにも何に反応して犬が掻きむしるようになったかを突き止めることが重要です。

治療は、炎症部を空気に触れ病変の大きさを把握するために周辺の被毛を剃り傷を消毒します。病変部は特別な製品を使用して乾燥させます。傷口は空気にさらし、悪化しないか注意する必要があるからです。また、傷の重症度によっては抗生物質、抗炎症剤、鎮痛剤が処方されることもあります。

ホットスポットの治療後

病変部を確認してもらうため治療後も動物病院に行く必要があることもありますが、これは傷の重症度にもよります。

 

もちろん、傷を舐めたり引っかいたりしないようにエリザベスカラーを付ける必要はありますが、傷の不快感に意識が向かないようにオモチャで遊んだり運動をすることで気を紛らわすこともできます。

治療後はおよそ数週間以内に改善するでしょう。まれに傷跡が残ることもありますが、残らないことが多いのでそこまで心配する必要はありません。

予防

愛犬にホットスポットが出来ないように次のような予防対策をとりましょう。

  • 頻繁にお風呂に入れる・拭くなどして愛犬を清潔に保つ。長毛種の場合、特に暑い気候では被毛を短くトリミングしましょう。
  • 愛犬のお気に入りの場所にはノミやダニ除けを使用する。ノミやダニといった寄生虫に有効なシャンプーで定期的にお風呂に入れるようにしましょう。
  • 掻きむしっていたり不快を感じていたりする様子が見られたら、怪我や虫刺されなどがないか皮膚を確認する。
  • 食物アレルギーがないか、餌に注意する。
  • 定期的な運動をさせる。退屈は不安につながることがあり、そのことから過剰に皮膚を引っかいたり舐めたりすることがあるからです。

大切なペットは動物病院で定期健診を受けさせてあげてください。そして、見つけにくい病気にかかっていないか確認しましょう。痛みや不快感は引っ掻くことに繋がる可能性があるので要注意です。

 

Paterson, S. (2014). Acute moist dermatitis. Companion Animal. https://doi.org/10.12968/coan.2014.19.7.350

Olivry, T., DeBoer, D. J., Favrot, C., Jackson, H. A., Mueller, R. S., Nuttall, T., & Prélaud, P. (2015). Treatment of canine atopic dermatitis: 2015 updated guidelines from the International Committee on Allergic Diseases of Animals (ICADA). BMC Veterinary Research. https://doi.org/10.1186/s12917-015-0514-6