やっぱり犬って興味深い!科学的に立証されている特徴とは?

犬は飼い主でも知らない人でもその人の気持ちの状態を理解することができるそうですよ。
やっぱり犬って興味深い!科学的に立証されている特徴とは?

最後の更新: 29 3月, 2020

犬とについて広く信じられていることはたくさんありますが、それは科学者の好奇心も掻き立ててきました。飼い主が悲しいときや病気の時、犬はそれを感知することができるとか、妊娠を予測することさえできるなんていうことを聞いたことがありますよね。しかし、科学的にはどうなのでしょうか?犬についての科学的な事実を見ていきましょう!

犬は人間の気分がわかる

ほとんどの犬の飼い主は、悲しいときや誰かに傍にいて欲しい時が犬にはわかると感じています。多くの研究者が犬は人間の気分を理解する能力があるということを確かめています。

サンパウロ大学とリンカーン大学が行ったもしろい実験では、まず雑種を含むさまざまな種類かつ異なる年齢の犬を選びました。そして様々な気分の人に対する彼らの反応を観察したのです。

犬 科学

これらの犬は参加者のことを前から知っていたわけではないありませんでしたが、初対面の人に対しても、犬はその人の気分を理解することができるという結論に至ったのです。

おそらく犬が人間と何世紀も共に暮らしてきた中で身につけた特徴なのかもしれませんね。ですので、飼い主だけでなく知らない人の気分も理解することができるのです。

また、犬が持っている人間の表情や姿勢、行動を「読む」力は非常に優れています。 犬のコミュニケーションはほとんどがボディーランゲージを通じで行われますので、何も言わなくても私たちの気分を理解することができるのです。

犬 科学 犬 特徴

まだまだある!犬のおもしろい特徴

1.犬の「指紋」は鼻にある

私たちが指紋を持っているのと同じように、犬にも生まれ持った独特の「ハンコ」を持っており、犬のそれは鼻にあります。 それぞれの犬の鼻には独特の「模様」があります。これは犬のアイデンティティを表すものではありますが、(マイクロチップのように)識別方法として使うことはできません。

2.犬は100以上の言葉(そしてサイン)を理解できる

何年もの間、犬が服従するのは基本的に人の声のイントネーションを理解しているからだと思われてきました。しかし、最近のブリティッシュコロンビア大学の研究で、犬は160語以上の単語を区別することができるということが明らかになりました。ボーダーコリーなどの犬種に至っては、200語もの単語を理解できるそうです。

また、犬はサインや声のイントネーションを簡単に区別することができると言っています。理由はいろいろありますが、それは犬が人間と似ている脳の領域を持っているためでもあります。ですので、犬の訓練をする際にはボディーランゲージを使い、声のトーンに注意することが重要なのです。

3.犬への愛情は母から子への愛情と似ている

いくつかの研究によれば、人間と犬の間の絆は母親と子どもの間のものと似ているそうです。これには(愛のホルモンとしても知られている)オキシトシンが関わっています。これが作用することで、犬との感情的なつながりが母親と子どもの間にある生物学的絆と似通ったものになるのです。

4.犬はタスマニアデビルに似ている部分がある

犬はタスマニアデビルと同様伝染性のがんを患う唯一の哺乳類です。このきわめて有害な腫瘍は交尾の際に感染する可能性があります。これは雑種でも純血種でも同じです。

この深刻な病気に効果的な治療を行うには、早期発見が必要です。病気が進行すると、性器の変形が起きたり健康全般に大きな被害がでる恐れがあります。ですので、適切な予防薬を使うことを忘れてはいけません。

5.悲観的な犬もいる

雑誌「Current Biology」に載った最近の記事によると、犬の中にはもともと悲観的な傾向を持ったものもいるそうです。つまり、もともとハッピーでポジティブな犬もいる一方で、悲しくなったり気分が落ち込んでしまう傾向がある犬もいるということです。

それぞれの犬の性格や行動の形成において重要なのが遺伝子です。ただし、訓練や社会化も犬の行動を決定づけるものだということも覚えておきましょう。

最近では、犬についての理解を深めるのに役立つ科学的研究がたくさんあります。そこで大切なのは、それぞれの犬に独特の性質があり、それがその犬の性格を形成しているということを忘れないことです。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。