老犬によく見られる病気

老いは人間の体にも動物の体にも大きな影響を与えることを忘れないようにしましょう。
老犬によく見られる病気

最後の更新: 29 9月, 2018

8歳以上の犬は高齢だと言われています。また、種類によって、もっと若い早い段階から高齢だとみなされる場合もあります。このくらいの時期から、犬はアルツハイマー症を含む、健康状態の悪化に苦しみ始めます。とても健康的なライフスタイルを過ごしていたとしても、これを変えることはできません。ですので、今日は老犬によく見られる病気について詳しく見ていきましょう。

歳をとった犬の病気はとてもセンシティブになりうる。

病気にかかった時に動物の性格が変わったように感じられるのは一般的なことです。抵抗力や強い意志というものが弱まります。聴覚や視覚といった観点でも苦しみ始めることでしょう。ぐったりしたり、家から出ようをしたがらないということも一般的なことです。

歳をとった犬がぐったりしたり、家からでようとしないことも一般的です。

歳をとった犬によく見られる病気を知っておくことはとても重要です。そうすることで、万が一の時に備えることができるでしょう。

歳をとった犬によく見られる病気とその対処法

関節炎

これは歳をとった犬にもっとも多く見られる病気です。人間やその他の動物にも見られる病気でもあり、犬の関節炎の症状も人にみられる症状と同じで、体を動かした時の関節や骨の痛みが現れます。

早期発見できれば完治可能と言われています。進行性のある病気ですが、体内で病気が進行することを防ぐ方法もあるので、獣医さんの指示にしっかりと従うようにしましょう。初期症状に気づいた時に、素早く専門医に行くことがとても重要になります。

肝臓の病気

ほとんどの犬が肝臓の問題に苦しむと言われています。これは末期の病気で、たいていは腎不全として現れ始めます。この病気の前触れを知らせる兆候として、食欲低下と吐き気があるので覚えておきましょう。

高齢の犬の場合でも症状をコントロールすることは可能です。獣医が肝臓の病気による不具合を抑えてくれる薬を処方してくれると思うので相談してみてください。

聴覚の喪失

これも歳をとった犬によく見られる病気の一つです。私たちのペットにとって聴覚の喪失はとても不快な状態です。コミュニケーションをとるのに目に頼ってくるようになるので、彼らの視覚的注意力を向上させてあげる必要があります。

視覚の喪失

聴覚の喪失と並んで、視覚の喪失も歳をとった犬によくみられる病気です。また、盲目は2つのタイプに分けることができます。一つは退化的な視覚の喪失。これは治癒することができません。そしてもう一つは、白内障に関連した視覚の喪失です。二つ目の場合は、手術という対応を考えていいでしょう。

とても重要ではありますが、視覚は犬にとって一番大切な感覚ではありません。盲目の犬でも完璧に普段通りの生活を送ることができます。重要なことは嗅覚に頼ることです。これが、犬にとって非常に重要な感覚なのです。

認知障害

人と同じように、犬も認知障害に苦しむことがあり、老犬にとってはよくあることです。不眠症や見当識障害、困惑などが症状です。このような場合は、獣医に行って相談してください。専門医が適切な治療をしてくれることでしょう。

ガン

この恐ろしい病気は人間だけに起こるものではありません。犬もガンに苦しみます。基本的にガンは二つの大きな要因によって発症します。一つは食事、そして二つ目は環境の汚染です。ひっそりとやってくる病気だということを忘れないようにしましょう。見つけるためには、頻繁に獣医に連れていくことが大切です。

人間の場合と同じように、早期発見はガンと戦っていくことを可能にしてくれます。とても繊細な病気なので注意深く様子を見てあげてください。

肥満

犬は高い肥満率でも知られています。肥満は年齢関係なく見受けられますが、歳をとった時に大きなダメージを引き起こします。もちろん、ご馳走やおやつも肥満の要因となり、歳をとった肥満の犬は関節の痛みを経験するようになる可能性が高いです。こういった症状は心臓病や肝臓病の前触れになりえるかもしれないので気を付けましょう。

肥満はどんな歳でも見受けられますが、歳をとった時に大きなダメージを引き起こします。

正しい食生活を送ることはペットの健康にとってとても重要です。老犬に起こる多くの病気は悪い食生活が原因の場合がほとんどです。

こういった歳をとった犬に起こる病気のことを飼い主のあなたが知っておくと、早期発見をとても簡単にしてくれます。動物の体は人間の体と同じように歳をとっていくことを忘れないようにしてください。そして、人と同じようにペットに対するお世話と注意はできる限りのことをしてあげましょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。