ジャーマンシェパードにコロナウイルス陽性反応?

25 5月, 2020
ポメラニアンの次はジャーマンシェパードです。コロナウイルスの陽性反応が出た動物には何が起こっているのでしょう?ペットの飼い主は心配すべきなのでしょうか?
 

このウイルスが世界に現れてから、実にたくさんの出来事がありました。そして中にはニュースとなって取り上げられたものもあります。その一つが、香港でジャーマンシェパードにコロナウイルスの陽性反応が出たというものです。

香港のジャーマンシェパード

何が起こったのかをもう少しよく知るためには、南中国モーニングポストの情報を見てみる必要があります。(リンク先は英語です。)

  • このジャーマンシェパードは2歳半で、30歳の女性に飼われています。飼い主は薄扶林(はっぷりん)地区に住んでおり、最近コロナウイルスに感染しました。
  • 不安が急激に広がったのは、検査の結果このジャーマンシェパードの鼻にウイルスが残っていたことがわかったからです。
  • しかし、ジャーマンシェパードには何の症状も出ていませんでした。
コロナウイルス 陽性 ジャーマンシェパード

  • 公衆衛生専門のウイルス学者であり香港大学の教授でもあるMalik Peilis氏によれば、このジャーマンシェパードが飼い主かその他の人間から病気をもらった可能性が高いとしています。陽性反応が出たポメラニアンについても同様の見解を示しています。
  • またPeiris氏は、コロナウイルスで陽性が出たからといって、その動物がCOVID-19を発症したり何らかの症状を見せるとは限らないと言っています。
 
  • ではコロナウイルスの陽性反応が出ると、動物にはどのような処置がとられるのでしょうか?この2匹の犬ついては隔離状態にあり、観察下に置かれています。

ペットもウイルスに感染するの?

こういったニュースから起こる恐怖や噂の結果、動物を捨てる人が劇的に増えています。ですので、関連機関は信ぴょう性のある公式のニュースの重要性を主張しています。それでも不安がある場合には、信頼できる獣医さんに聞いてみましょう。

また、常識と責任感に訴えることも重要です。これらは二つとも劇的な手段をとったり動物を危険にさらしたりすることを避ける上でカギとなります。こういった状況の場合は特にそうです。

スペイン獣医大学組織(OCV)の専門家は、今のところペットがCOVID-19になったりそれを広めるという科学的データはないとしています。

動物には典型的な病気で、名前がコロナウイルスと関係している病気はたくさんあるということを指摘しておくことも大切でしょう。しかし、これらは今人類を襲っているようなパンデミックとは異なります。

同じような病気の例としてネココロナウイルスがあり、これは猫だけがかかる病気です。

また、犬もイヌコロナウイルスにかかる可能性を持っています。これもネココロナウイルスと同様、犬だけがかかります。

では、コロナウイルスに感染した犬が人間に病気をうつすことはありえるのでしょうか?その答えはノーで、犬や猫がCOVID-19を人間に感染させるということを信じる根拠は存在しません。世界のどこにもこういったケースは知られておらず、私たちはこのウイルスの限りない広まりのことを考えるべきです。

 

獣医さんや広報担当者の素晴らしい貢献

コロナウイルス ジャーマンシェパード

獣医さんたちもこの緊急事態に休まず働いてくれています。OCVの代表が言っていたのと同様、生産チェーンや栄養の安全性を維持し、すべての動物の幸福と健康のため、サービスを提供しているところもたくさんあります。

また、科学的なニュースの広報担当者や、生物学の分野(そしてその他の科学の分野)のすべての専門家にも感謝しましょう。動物を捨てる人が増えないように、責任を持って大衆に情報を伝えることに大きく貢献しています。散歩に行った後にペットのケアをしたり清潔を保つことに関しても、いいやり方を実践するよう促すことにも貢献しています。

これらの専門家からの基本的なメッセージは、次のようなものです。それは、常識に従い、落ち着くことです。噂を鵜呑みにしてパニックの餌食になってはいけません。心配事がある時には、信頼できる獣医さんに電話で相談することもできるんだということを覚えておきましょう。

 
  • Gabriela Puente. Facultad de Ciencias Veterinarias. 2018. Infección por coronavirus felino. Extraído de: https://www.ridaa.unicen.edu.ar/xmlui/bitstream/handle/123456789/1699/Puente%2C%20Gabriela.pdf?sequence=1&isAllowed=y
  • Mª del Mar Martín Calvo. Universidad Complutense de Madrid. Coronavirus canino. Extraído de: https://eprints.ucm.es/3206/1/T18331.pdf