動物の権利:決して人間のように扱ってはいけない

20 4月, 2020
世の中の物事の多くは両極端に分かれることがあります。動物に関しては、動物を擬人化して扱う人もいれば、虐待する人もいます。どちらの扱い方も動物と飼い主、両者にとっていいことでは決してありません。
 

すべての物事はバランスや節度が重要となっています。本記事では、動物の権利という複雑なトピックを扱います。しかし、法律で定められた動物の一般的権利についてお伝えする前に、ペットを擬人化することでもたらす害についてお話していきたいと思います。

 

動物は決して人間のように扱ってはいけない

動物愛好家であれば、動物が満足し、幸せを感じながら毎日を過ごしていけることを望むでしょう。しかし、動物を人間のように扱うことは大きな間違いです。なぜでしょうか。

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動物の擬人化は、次のような理由から動物虐待とみなされています。

  • 動物はリーダーを必要とする。犬は群れで暮らす動物のため、人間と同じような扱いを受けて育つと、リーダーシップの概念が培われません。犬は家庭での自分の役割が分からないことから心理的な問題、そして他の動物とのやりとりを行う際に問題を起こし兼ねません。
  • 過剰な甘やかしは良くない。動物に愛情を注ぎ、体を撫でてスキンシップを図ることは重要ですが、過剰にそれを行うと本能的に何が正しいのかが分からなくなり、他のことに関する本能も失われてしまうかもしれません。
 
  • ストレス。動物として扱われないことは動物にとってストレスフルなことです。また、本能的・感情的な欠陥に苦しみ始め、修復が困難になります。
  • 過剰な愛情と擬人化は動物を幸せにするどころか、その正反対の結果を招きます。擬人化されることで動物はストレスを感じ、バランスを崩して不幸せになります。

これを念頭に置き、本題である動物の権利について考えていきましょう。動物を幸せにするために必要な動物の基本的な権利とは何なのでしょうか。

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法律に基づく動物の権利

動物には、人間が従わなければならない法律で認められているいくつかの権利があります。人間がそれに従わない場合、刑務所に入れられることもあります。

動物虐待とは次のようなことを指します。

  • ペットであっても保護した動物であっても、十分な量と質の餌を与えない
  • 良い刺激としてではなく、罰したり痛めつけたりすることを目的として道具を使い動物を痛めつけること
  • 休憩もなく、悪天候下で長時間働かせること
  • 不健康な状態で働かせること
  • 治療目的以外で薬物を使用して動物に刺激を与えること
  • 明らかに重すぎる車両を引っ張らせること

以下は残虐行為とみなされます。

  • 生体解剖。これは、動物がまだ生きている状態で解剖することであり、科学的に実証可能な目的がない限り禁止されています
  • 切断・切除。尻尾、耳、その他の部位であっても動物の体の一部を切断することは法律で罰せられる対象で、動物の権利の侵害とみなされます
  • 外科手術の動機やそれを行うために必要な資格を持たずに外科的介入を行うこと
 
  • 飼育放棄
  • 妊娠中の動物の殺害
  • 動物を傷つける、叩く、轢くなどして、不必要な拷問や苦痛を与えること
  • 動物を戦わせること

動物の擬人化は虐待の一種として見なされますが、動物にも愛情や敬意は必要です。動物の権利には常識に則った規則があるべきであり、これに反する場合は法により罰せられる対象になります。

大切なペットを擬人化することなく必要な環境に置いてあげましょう。そして、動物の権利と本能を尊重し、極端に走ることなく愛情を注いであげてください。

 

Horowitz, A. C., & Bekoff, M. (2007). Naturalizing anthropomorphism: Behavioral prompts to our humanizing of animals. Anthrozoos. https://doi.org/10.2752/089279307780216650

Jagatdeb, J. (2014). Animal rights. Analele Universitatii Din Craiova, Seria Filozofie. https://doi.org/10.1016/S0737-0806(06)81676-X