海兵隊が介助犬セナにお別れ
アメリカ合衆国の海兵隊は彼らの良き友セナのお別れの会を行いました。セナは国への奉仕の期間、この海兵隊たちと長年をともに過ごしました。
私たちはこれまで多くの訓練犬が活躍している仕事を見てきました。盲導犬として働く犬もいますし、救助犬として働く犬もいれば、さらに、病気を見つける犬として働いている犬もいます。基本的に、このような犬達は人間の生活を助けるために働いてくれています。
そんな中、セナという名の犬は特別な仕事をこなし、とっても愛される犬となりました。そして、彼は私たち人間にとって特別な同僚でもありました。そしてお別れがやってきた時、彼の同僚たちはセナに素敵なお別れ会を開いてあげようと決めたのです。
もし犬たちが天国へいかないなら、私が死んだら彼らがいるところへ行きたい。
-ウィル・ロジャーズ
セナとはどんな犬?
セナは人生を海兵隊を助けることに捧いだ10歳のラブラドールでした。彼はアフガニスタンへの旅にも3度参加し、嗅覚を使って爆弾を発見するなどの功績をあげています。なので、セナは多くの場面で自分の命を危険にさらしました。彼の飼い主、そしてそ海兵隊のためにです。
飼い主のジェフは2009年に個人テストを受けた時にセナと出会い、意気投合しました。「運命だったよ。」、とジェフは誇りと愛情を込めて言います。
ある日セナは骨のガンを宣告されます。それによって彼の海兵隊での仕事は幕を閉じました。そして、ガンの激しい痛みは彼を安楽死をするしかない状況へと追いやりました。
同僚からの美しいさよなら
ジェフ・デヤングは8年間セナの飼い主でした。彼らはアフガニスタンにいた時のパートナーでもあったので、引退した時にセナを引き取ることに決めたのです。そうすることで、セナがジェフが抱えるトラウマ時なストレスを和らげることができると思ったからです。
19歳の頃からこいつと一緒だ。セナは責任感といつでも前向きでいることを俺に教えてくれた。でも27歳の今日、俺の人生でもっとも大切な存在の1人にお別れを言わないといけない。
ージェフ・デヤングー
セナは忠実でかけがえのない友達でした。一緒にいた時間、ジェフにセナが必要な時は、いつも温めてくれたり、ジェフの友達が戦争で死んでしまうのを目撃してしまった時は、精神的な支えをとなり、ジェフを助けるために、セナは自分の命を危険にさらすことをいとわなかったのです。
ガンはセナの命を奪うところでした。しかし、獣医のアドバイスもあって、ジェフは安楽死を取りきめました。しかし、彼はこの手術の前に最後の美しいお別れをしたかったのです。
多くの人が駆けつけたセナのセレモニー
ジェフにとって、セナは人生でもっとも大切は存在の1人でした。セナのセレモニーを何か一生忘れない素敵なものにしたいと考えていたので、ジェフは海兵隊のユニフォームを着て、セナを腕に抱えてセレモニーに出席した何百人もの人々のところへ連れて行きました。
多くの参加者はアメリカ合衆国海兵隊のヒーローへの愛を示したそうです。次のような組織に所属している人も参加するほどセレモニーは盛大でした。
- アメリカ合衆国海兵隊連盟
- ミシガン警察
- マスキーゴン警察
- マスキーゴン消防署
その他の州の団体、市民もこの美しいセナのさよならの会に参加したかったでしょう。
セレモニーでは、「Cancer Response Team 」(ガン患者をサポートする団体名)というサインが貼られたジープに乗る場面もあったそうです。ジェフは、海兵隊に勤続したどんな犬もこのようなお別れに値する、と言います。
セナは勤勉、勇気、根気そしてペットが示してくれる愛の尊重です。避けることのできないお別れは辛いものですが、彼らは私たちの心、記憶の中に残り続けます。ありがとう、セナ!
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