ペットをキャリーケースに慣れさせよう

旅行に行く前に一度動物病院に行って、愛するペットが旅行をしても大丈夫な健康状態かどうかも確かめてもらいましょう。
ペットをキャリーケースに慣れさせよう

最後の更新: 31 12月, 2018

お休みの日にペットと一緒に家族旅行なんていかがですか?でも、もし本当に行くならまずはペットにキャリーケースでの移動に慣れてもらい、健康に被害など無いようにしなくてはなりません。ご察しの通り、おそらく最初からケース内で快適に過ごせるペットはいないでしょうから。ということで、今日はペットをキャリーケースに慣れさせる為のコツをご紹介していきたいと思います。

 

適切なキャリーを選択し、下準備を行う

車や電車、バイクや飛行機でもそうですが、まず道中のペットの安全を確保しないことには始まりません。当然これには適切なキャリーケースを買うことも含まれています。ペットのサイズや重さ、年齢、健康状態などを加味し、ケース内でも彼らが動き回れたり、寝転んだり、振り向いたり、立ったり、楽に座れたりできるスペースを確保してきおきましょう。

さらに、旅行でも食べ物や水をあげるのを忘れてはなりませんが、もし車で移動するのであれば出発の直前にご飯を食べさせないよう注意しておきましょう。

車が動き出したら最後、急な方向転換などによって目眩や吐き気、鼓腸など消化器系に異常をもたらすかもしれません。ですので、定期的に休憩のため停車し、ペットたちには脱水症を防ぐために何か冷たい水などを与えるようにしてください。

目的地

どこに向かうかも大切です。いつもと環境が違えば違うほど、ペットたちには高い適応力が求められることになります。もし目的地についても、どこかに閉じ込めておいたり縛り付けておくつもりなのでしたら、むしろペットホテルなどを予約するか誰か信頼できる人に預けておいた方が良いかもしれません。

キャリーケースに慣れさせる

慣れるには時間がかかる

ペットがやりたくない事を無理にさせるのは危険です。恐れをなして防衛本能を丸出しにするかもしれませんし、攻撃的な行動に出ることさえ考えられます。当然、大きなストレスを与えている訳ですので、健康を害する恐れまであります。

何か違うものに慣れていくというのは「プロセス」であり、そして全ての生き物は自分自身のペースで適応していきます。キャリーケースに慣らすのも同じ事です。忍耐力を持ってじっくり時間をかけて慣れさせましょう。

ではどうすれば良いのか?基本的には何かペットの好奇心をくすぐらせて、良い事を行った時には目一杯褒めてあげましょう。この方法だと負荷なく新しい環境に慣れさせていくことができます。

ペットをキャリーケースの中に入れる

まずはじめに、キャリーケースをペットがいつでも出入りできるような場所に開いておいておきましょう。自分から進んで入ったとしても、そのあとすぐにケースを閉めると怖がってしまうので、ひとまずはケースを閉めずに出入りしてもらいましょう。

袋からご飯を食べる犬

次に、なんとかしてキャリーケースの中を「良いもの」として認識してもらいましょう。とはいえどうやってすれば良いのでしょう?シンプルな方法としては、おやつやお気に入りのご飯などをケースの中に入れておくことです。またおもちゃを使ったり、褒めたり、撫でたりして好奇心を引き立てるのも効果的です。

そうこうしているうちに、キャリーケースとも打ち解けてくると思いますので次のステップに進みましょう。次は、エサ皿を最初はケースの入り口部分に、そしてそれから食事時間がくるたびに徐々に奥側に移動させていくのです。

ドアの閉め方

3つめのステップは「ドアを閉めても中のペットは快適に過ごしている」を実現することです。これは前のステップよりも少々忍耐が必要となりまして、少しずつゆっくりと閉めていく必要があるのです。

キャリーケース の中で食べる犬

半分ぐらいまで閉めかかったところ、そう、あと一息のところです。最初は、数秒間だけ閉めてみてペットの反応を見てみましょう。もし彼らが落ち着いていて安心してそうなら、だんだん数秒ずつ閉めておく時間を増やしていきましょう(いきなり増やすのではなく、時間をかけて段階的に増やしていきましょう)。最終的には5分間閉めていても穏やかな気持ちで居られるレベルにしたいところです。

キャリーケースを罰に使わないで

とにかく、慣れさせるために必要なのは「キャリーケース=良いもの」という認識で、絶対にネガティブな感情と連想されるようなことがあってはなりません。ですので、罰としてペットをそこに閉じ込めたりするのはご法度です。ペットキャリーを家のように穏やかで安心できる場所と認識してもらえるように頑張りましょう。

最後になりましたが、旅行に行く前に一度動物病院に行って、愛するペットが旅行をしても大丈夫な健康状態かどうかも確かめてもらいましょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。