世界最大の捕食者とは?マッコウクジラの秘密に迫る

27 4月, 2020
この海洋生物は、なんと体重50トンを超え、体長は21メートルにもなります!

この星には何百万という種の動物たちが暮らしており、中には巨大な生物もいます。知られている中でも大きな肉食動物はたくさんいますが、世界でも最も大きい捕食者がどの動物がご存知ですか?

世界最大の捕食者

捕食者というと、生きるために他の種を積極的に狩る動物を意味します。大きな海洋生物であるシロナガスクジラはプランクトンを食べるので肉食動物に分類されます。しかし、この種は捕食者とは言えません。なぜなら動物を狩るというよりはただ水をフィルターにかけているだけだからです。

ですので、世界最大の捕食者を探すには別の場所に目を向けなければなりません。陸に目をやると、明らかな勝者がわかるでしょう。そう、約700キロの体重を誇るホッキョクグマが、陸上で最も大きな捕食者です。

世界最大の捕食者についてもっと詳しく見てみましょう

では海の中に潜ってみるとどうでしょう。海の中には50トンを超えるクジラで、その歯を使って獲物を狩るものがいます。

そのクジラとはマッコウクジラです。現在存在する中で最も大きな歯の生えた動物で、世界で最も大きな捕食者です。体長は21メートルにもなることもあり、頭だけでその3分の1を占めています。

マッコウクジラ

世界記録保持者

マッコウクジラが世界記録保持者になっているのは、地球上で最も大きな頭を持っているからです。しかし、その脳にはほぼ脳回が無く、脳の表面とニューロンの数はあまり優れていないので、最も知的な動物だとは考えられていません。

マッコウクジラが出すクリック音は、動物が出せる音の中でも最も激しいものですが、彼らがなぜこの音を出すのかは今だにわかっていません。70年ほど生きることもあり、子どもを育てるのに丸10年も費やします。

マッコウクジラと人間

20世紀の終わりまで、人間はこの世界最大の捕食者を様々な理由から捕獲していました。その理由の一つが鯨蝋です。これは冷たい水で固まる物質で、浮力や水中で音を聞くのに使われていました。

鯨蝋はろうそく、石鹸、調剤用の医療添加物を作るのにも役立ってきました。この物質はすべてのクジラの脂身の中に入っています。そしてマッコウクジラのからは一頭につき3トンほどとることができるのです。

マッコウクジラが捕獲されていたのは、龍涎香と呼ばれる腸に発生する結石のためでもありました。これは香水や薬、そして香料にも使われていました。

他のクジラと同じように、バスク地方などのクジラ漁師たちは、マッコウクジラを脂肪をとるために捕獲していました。沈没したエセックス号の話や小説『白鯨』なども、マッコウクジラへの関心を高めることとなりました。

マッコウクジラ

世界最大の捕食者の獲物は?

世界最大の捕食者は他の動物が狩ることのできない動物を獲物にします。エイやタコ、恐ろしいくらい巨大で500キロにもなるイカなどを狩るために、海底2キロまで2時間もの間潜ることができるのです。

深海のイカは、マッコウクジラの胃の中に残っていたものや、イカがクジラの皮膚に残した傷跡などから発見されました。

信じられないかもしれませんが、マッコウクジラが食べる海の生き物は、世界の人間の食べる量と同じくらいなのではないかと考えられています。マッコウクジラはだいたい年に1億トンもの魚を食べるのです。

動物界のレジェンド、マッコウクジラはこれからも人類を驚かせ続けるでしょう。マッコウクジラを捕獲することは今や違法になりましたが、この素晴らしい生き物は今も汚染や地震調査の脅威にさらされているのです。