【絶滅種のシンボル】ドードー鳥が絶滅したのはなぜ?

20 12月, 2020
かつて生息していたドードー鳥は、飛ぶことのできない鳥でした。発見された骨などの残骸物や、残されている古い絵から、ドードー鳥がどのような姿形をしていたのかを窺うことができます。

17世紀にドードー鳥がこの地球から消え去った時、絶滅種のシンボルとして、後の世でこんなにも重要な役割を果たすことなど誰も想像できなかったでしょう。このユニークな鳥、ドードーは、今から400年以上前に絶滅してしまいましたが、その原因はもちろん私たち人間でした。しかし、正確には何が絶滅へと追いやったのでしょうか。

ドードー鳥って何?

「ドードー鳥が絶滅したのはなぜか」という質問について考える前に、ドードー鳥の種について見ていきましょう。この飛べない鳥(モーリシャスドードー、Raphus cucullatus)は、ハトの直系の子孫で、マダガスカルの東の島、モーリシャス諸島に生息していました。

ドードー鳥が正確にどのような姿をしていたのかを知るのは難しいことですが、他の絶滅種と比べると、大体の姿形がわかっている方です。ドードー鳥は空を飛ぶことができず、小さな尻尾を持ち、90cm程度の高さだったと考えられています。

ドードー鳥は、ねずみ色の羽を持ち、体重はおよそ9kg程だったされていますが、18kg近くの重さであったのではないかと考える人もいます。面白い特徴は、大きくてフック型のくちばしと、太くて黄色い脚でしょう。

ドードー鳥のスケッチ

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ドードー鳥はどんな行動をしていた?

ドードー鳥に対する大きな誤解は、その不器用さとぼってりした見た目だと専門家は考えています。現在目にするドードーの絵のほとんどは、おそらく太り過ぎでしょう。ドードーという名前は、実は、不器用さを表すからポルトガル語から来ています。

ドードーはそれほどに不器用ではなかったのかもしれませんが、その大きさや空を飛ぶことができないという点を考えても、絶滅した理由が想像できるのではないでしょうか。人間が島にやってくるまで、人間と関わったことがなかったのです。つまり、人間を見ても怖がったり、逃げたりすることがなく、簡単に捕まってしまったことでしょう。

一般的な理論は、ドードーツリーまたはタンバラコクというモーリシャスにある樹木の実などが主な食料源だったと考えられています。この種類の木の種は、ドードーの消化管を通った後にのみ発芽します。つまり、ドードーが絶滅した時、この樹木は種を広げるための主な動物源を失ってしまったということです。

ドードー鳥

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どうしてドードー鳥は絶滅したのか

16世紀の終わりに人間がドードーを発見した(1581年、スペイン人コンキスタドールによってヨーロッパに持ち帰られた)という理論があります。エキゾチックな侵入生物種、つまり外来種(犬、猫、ねずみ、ブタ、カニクイザル)もまた、島にやってきました。これは、ドードー鳥の絶滅に大きく関係しているでしょう。生態系に新しい種が入ってくるということは、鳥の生存に大きな影響を与えるからです。

木を切り落とすことがドードー鳥の絶滅に大きな影響を与えたかもしれません。木が無くなり、巣を地上に作らなくてはいけなくなるということは、つまり、人間や他の動物が卵を取りやすくなるということだからです。

17世紀の終わりまでは何羽か残っていたかもしれませんが、記録として最後にドードー鳥が見られたとされるのは、1662年のことです。オオウミガラスペンギンと同じように、骨や卵の残骸がいくつか博物館に残されていますが、保存状態はよくありません。過去20年間に行われた調査では、もっとも良い保存状態の残骸が発見されました。

おそらく、モーリシャス諸島から絶滅した他の種もあることでしょう。七面鳥によく似た見た目のドードーに似た別の科の鳥であるロドリゲス・ドードーも、外来種のネコ科の餌食となったかもしれません。

ドードー鳥がこの地球から姿を消した時、もしかすると人間は初めて、「この世に生きている動物種は必ずしもずっと存在するわけではない」ということに気がついたのでしょう。だからだこそ、ドードー鳥はとても有名になり、絶滅危惧種を守る為のシンボルのような重要な役割を果たしているのかもしれませんね。