獲物には死を:獲物を捕らえるのが上手な生き物5選

頭脳を使って獲物を騙す動物もいれば、強力な鉤爪や毒で獲物を捉える動物もいます。
獲物には死を:獲物を捕らえるのが上手な生き物5選

最後の更新: 26 4月, 2019

何千年もの時間をかけて、自然は数多くのエレガントで素敵な「殺戮マシーン」を生み出してきました。その大部分を占めていた恐竜は今や絶滅してしまいましたが、でもだからと言って、今この世に生きている「死を招く動物」を無視できる訳ではありません!

食物連鎖の頂点

食物連鎖は人間が自然界を理解するために開発したコンセプトなだけに、多くの人が人間こそがピラミッドの頂点だと信じてますよね。でも、それは本当のところどうでしょうか。

自然界には多様な生物が生きていて、それぞれ食物連鎖の中で異なる役割を担っています。ある動物にとっては食べ物の動物も、別の動物を食べ物として生きています。さらに肉食動物は様々な武器を携えて、今日も狩りも出かけます。

中には人間のように頭脳を使い獲物を騙す動物もいるかと思えば鉤爪や毒を使ってもっと血なまぐさい狩りをする動物もいます。色々ありますが、つまるところ殺すか殺されるかの状況をどのように生きのびるか、それだけなのです。ということで今日は、世界でも最も殺しが上手と言われる動物をいくつか紹介してみましょう。

最も殺しが上手な動物!

便宜上、数字を付けてはいますがランキングではありません。むしろ、「殺し」を測る指標なんてありませんので、順番をつける事もできませんしね。

1.オーストラリアウンバチクラゲ

さて、いきなりクラゲが出てきてビックリした人もいますよね。でも、オーストラリアウンバチクラゲ、別名海のスズメバチ(Sea Wasp)は現在地球上で最も危険な動物の一つなのです。理由を説明しましょう。

泳ぐクラゲ

このクラゲは、触手を目一杯伸ばせば長さが3メートルにもなります。この触手に付いている針が致命的に危険で、その毒は人間を5分以内に殺してしまうほど強力だそうです。

オーストラリアでは、このクラゲに刺されて事故死してしまうなんてケースが少なくありません。なんでも体は半透明で泳ぐのも上手なので、サーファーなどが気づかずに刺されてしまう、なんてことがよくあるのだそうです。通常、このクラゲはバクテリアを食べて生きているのですが、「死を招く動物」としてこのリストからは外せませんでした。

2.アフリカライオン

みんなご存知、百獣の王ライオンはアフリカのサバンナに生息しています。彼らの行動を観察してみると、1日のほとんど(16時間から20時間)を睡眠に費やしており、最も自堕落な動物とも言われています。

獲物を食べるライオン

そんなアフリカライオンがなぜここで紹介されるかと言うと、その効率的な狩り。確かにさっきのクラゲのような毒や針は持っていませんが、その代わり驚異的なスピードと強力な鉤爪を持っています

さらに、ライオンは群れで行動します。つまり数の力も加算される訳です。ライオンの群れが攻撃を開始したら、どんな大きな象でさえも狩ることができてしまいます。ちなみに都市伝説だと思いますが、ライオンは一度人間を食べると、その味が忘れられなくてもう他の肉は食べられなくなる、なんて言い伝えもありますね。

3.ヤドクガエル

これだけはハッキリさせておきましょう。カエルにキスをしてもハンサムな王子様には変身しませんし、特にヤドクガエルのような鮮やかな肌をしたカエルには絶対にやってはいけません。「綺麗な花にはトゲがある」という訳です。

カラフルな毒ガエル

ヤドクガエルは中央や南部アメリカのジャングルに生息しており、およそ150種類にも枝分かれしています。さっきもお伝えした通り、このカエルはとても目を惹く見た目をしていますが、これは敵を威嚇するための色なのです。

彼らの肌からは毒が分泌され、それはほとんどの動物を死に追いやるほど強力です。興味深いのが、ヤドクガエルは毒を持って生まれた訳ではないと言うことです。彼らは獲物である節足動物を食べることで、毒を生成することができる訳です。肌がカラフルであればあるほど、その毒は危険ですよ。

4.ウミヘビ

ちょっと考えてみてください。もし、毒があろうとなかろうと、ヘビ恐怖症の人が水中でヘビと出会ったらどうなるか想像できますか。ハイドロフィーネ(Hydrophiinae)という種に属する動物は、一生のほとんどを淡水や海水など、とにかく水中で過ごします。

泳いでいるウミヘビ 獲物を捕らえるのが上手  生き物

ウミヘビは最長で4メートルほどの長さになり、自前の水掻きで水中での俊敏性も非常に高いです。基本的に刺激しなければ割と大人しい性格をしていますが、もし刺激してしまうとコブラの毒の五倍の致死性とも言われる強力な毒を体に流し込まれます

5.カバ

今日ご紹介する最後の動物は、カバです。割と納得ですよね?カバは主にアフリカ大陸に生息している動物で、アジアにもちょこっといます。

口を開けるカバ 獲物を捕らえるのが上手  生き物

見た目は平和的で特に驚異を感じるようなことはありませんが、実はカバは縄張り意識が最も強い動物の一つなのです。なので縄張りを乱すようなことがあれば、相手が誰であろうと攻撃的になります。あのクロコダイルでさえ、カバの顎にかかれば真っ二つにされてしまうのです。ちなみに恐ろしさついでに言うと、カバは人間だって襲います


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