ホッキョクギツネのことが知りたい!社交的で縄張り意識の強い動物

18 11月, 2019
イヌ科に属すホッキョクギツネは、厳しい冬の体温を維持するのに役立つ白い毛皮と大きな尾で知られています。
 

ホッキョクギツネは、その名の通り地球の最北端に住む、イヌ科に属する小さな哺乳類です。

今回の記事では、ホッキョクギツネについて説明します。

生息地とその分布

ホッキョクギツネは、北米、ヨーロッパ、アジアのツンドラに住んでいます。

アイスランドのグリーンランド、カナダのアラスカ、ベーリング海などにも生息しており、北極点近くの氷の多い地域を好むものの、海抜3kmまでの北方林に住むものもいます。

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ホッキョクギツネの身体的な特徴

ホッキョクギツネの主な身体的特徴の1つは、白い毛皮です。

季節によって色が異なり、夏になると灰色や茶色に、そして暖かい季節には毛皮が短くなります。

冬の間、毛皮の厚い層は非常に低い温度(マイナス15度)に耐え、雪に覆われた氷の環境に溶け込むのに役立ちます。

また、足の皮膚はパッドのように作用するように進化して、寒い気候に適応しました。

ホッキョクギツネ :社交的で縄張り意識の強い動物 休むホッキョクギツネ

ホッキョクキツネの大きな尾は、体全体を覆うことができるサイズで、これは睡眠時などに体温を維持するのに役立ちます。

また、熱が逃げるのを最小限に抑えるために耳は小さくなっており、他のキツネや犬と比べると、聴覚は優れていませんが、数センチ下の雪の中で動いている獲物を見つけることは可能です。

 

ホッキョクギツネは、体長はおよそ53cm以下で、体重はおよそ10kg前後です。

メスはオスよりやや軽い、小さいサイズのキツネです。

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繁殖と行動

ホッキョクギツネの繁殖期は3月ですが、これは餌となるげっ歯類や海鳥が多く存在するからです。これは場所によっても異なります。

メスのホッキョクギツネは、5月に平均で約14匹の子供を産みます。

夏の間、オスとメスが一緒に子供を育てて世話をします。

その厳しい気候条件により子ギツネの死亡率はとても高く、体温を維持するために母親のそばにいる必要があるだけでなく、大きな捕食者からの攻撃に対して非常に脆弱です。

ホッキョクギツネ :社交的で縄張り意識の強い動物 雪の上のホッキョクギツネ

子供が小さいうちは、家族で高い洞窟に住みます。

この洞窟は数百メートルに広がるトンネルで構成された複雑な仕組みでできており、太陽に面するいくつかの入り口も存在します。

彼らの主な獲物はネズミ科のレミングですが、小鳥や小さな哺乳類、卵、さらにはアザラシも食べます。

また、ホッキョクグマが食べ残した動物の残骸を食べたり、肉類が見つからない場合は海藻や果実を食べます。

ホッキョクギツネは、冬の間も冬眠や移動をせず、一年間を通じて活動し、氷の上を移動して餌を探しています。

 

ホッキョクギツネの捕食者は、シロフクロウとオオカミです。

社交性のある動物

ホッキョクギツネはとても社交的な生き物であり、他のイヌ科の動物のように自分自身を隔離したり、パートナーと歩いて時間やエネルギーを無駄にしません。

また、人間の存在に容易に適応し、内気さを示すことはほとんどありません。

しかしこの社交性の高さから、人間による狩りの獲物とされてきました。

現在ホッキョクギツネの数は大幅に減少しています。

ホッキョクギツネを毛皮の材料にしようとするハンター達も多く存在しますが、IUCN(国際自然保護連合)保護動物リストにおいては、「軽度懸念」がある動物となっています。

 
  • Norén, K., Carmichael, L., Dalén, L., Hersteinsson, P., Samelius, G., Fuglei, E., … Angerbjörn, A. (2011). Arctic fox Vulpes lagopus population structure: Circumpolar patterns and processes. Oikos. https://doi.org/10.1111/j.1600-0706.2010.18766.x