犬に襲われたときの4つの対処法
もし犬に襲われたらどうしようと考える人もいるでしょう。本記事では、そんな状況を避け、もし危険で攻撃的な犬に襲われてしまったときの対処法をご説明します。
犬に襲われたときの対処法
毎年、何千人もの人が犬に噛まれたり襲われたりしています。しかし、その多くの場合、悪いのは犬ではありません。襲った犬が飼い犬であれば、飼い主が犬のしつけを怠っていたことになります。野良犬であれば、おそらく今までしつけを受けたことはないでしょう。事故を避けるためにも、犬に襲われた際の対処法を見ていきましょう。
1.冷静になり、走って逃げようとしない
犬は人間の恐怖を「嗅ぐ」ことができると言います。そして、恐怖心を察知すると攻撃してくる確率は上がります。犬はボディーランゲージを読み取り、それに応じて行動できるということは確実です。
走る、叫ぶ、あるいは急に動くと犬は驚き、結果として襲われるでしょう。そこで、大切なのは深呼吸をして、静かにしているということです。
犬が近寄ってきても動かず、手はポケットに入れるか腕組みをしましょう。犬が興味を失うように、銅像になったかのようにじっと動かずにいましょう。においを嗅ぎにすぐ近くまできても、動かないようにします。
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犬とは直接目を合わせるのではなく、視野に入れるようにします。直接目を合わせると、犬はそれを脅しと捉えるからです。
多くの人は走って逃げるという、一番避けたい間違いを犯してしまいます。逃げ出してしまうと、犬は獲物と勘違いし追いかけてきます。また、たとえ自転車に乗っていたとしても、犬は追いつくでしょう。
2.コマンド(命令)を出す
自分の犬でもご近所の犬でも野良犬でも同じです。きっぱりとした声で「NO」と言うことで意図は伝わります。力強く威厳のある声で必ず言うようにしましょう。声に力強さがあることで犬は自分が去るべき、あるいは落ち着くべきだと察知するからです。
叫ぶ、あるいは早口で話すことは避けましょう。こうすることで犬は混乱し、緊張が増してしまいます。まずはあなたが落ち着いて行動することで、犬も同じような態度になるということを忘れないようにしましょう。
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3.犬の気をそらす
かばんの中や手に食べ物を持っている場合、自分から遠くに投げることで犬の気をそらせます。犬は食べ物を探すため、その隙を狙って逃げるのです。 攻撃的な犬がいる場所をよく通るのであれば、犬の気をそらすのに使える物を常に持っていることをおすすめします。
ビスケット、おやつ、ボールなどがいいでしょう。こうすることで、近くを通っても気をそらせることができます。それでも、走ったり、急に動いたりするのは避けましょう。せっかく気をそらそうとしたことが台無しになってしまいます。
4.体を丸める
もし逃げられない、あるいは地面に倒れてしまったときは頭や首を守るために体を丸めます。
犬は急所である首を噛もうと必死になります。また、腕や手を使って顔や胸も覆いましょう。膝を曲げ胸に近付けて腹部も守ります。
数分間はこのままの姿勢でいましょう。犬が近寄って、あなたのにおいを嗅げるようにするのです。しかし、至近距離だからといって犬を攻撃しようとしてはいけません。そんなことをすると、犬はますます凶暴になるだけです。これらのことを全て試しても犬が攻撃を止めないようであれば、次のステップは負った傷の手当です。
傷の重症度によっては医者に行く必要があります。見知らぬ犬に襲われたのであれば、予防接種を受けに病院に行くことをおすすめします。飼い主が分かっている場合は、同じことを繰り返さないように、何が起きたかを飼い主に知らせましょう。
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