カリフォルニアネコザメ :その生息地と特徴を見てみよう

彼らはサメの中でも特に小さい部類に属しています。そう考えるとその名前もなんとなく合点がいきますよね。この記事ではそんなカリフォルニアネコザメについてご紹介したいと思います。
カリフォルニアネコザメ :その生息地と特徴を見てみよう

最後の更新: 03 5月, 2019

海の中には本当にたくさんの生き物達が居て、常に新種が発見されていると言っても過言ではないでしょう。例えば、サメ一つを取っても色々な種類が確認されており、それぞれの種類が異なる特徴を有しています。もっと知りたいですか?では、手始めに今日はカリフォルニアネコザメに絞ってご紹介していきましょう

カリフォルニアネコザメについて知っておきたい事

特徴

科学的な正式名称はHeterodontus francisciと言い、何か大きくて恐ろしいイメージを与えますが、実際はサメの中でも最小の部類に属しており、何やら興味深い色もしています。

カリフォルニアネコザメが最初に確認されたのは1855年、チャールス・フレデリック・ジラード率いる調査隊が発見し、のちに「Proceedings of the Academy of Natural Sciences of Philadelphia」という科学誌にて正式にその存在が発表されました。

カリフォルニアネコザメは、小さくて平べったい頭部に丸い鼻が特徴的です。他の魚と違い、彼らの眼球は膜に覆われておらず、また顎も小さくて曲がっており、上顎には19から26個の歯が、そして下あごには18から29個の歯が並んでいます。

海底を泳ぐカリフォルニアネコザメ

まるでシリンダーのような体躯をしており、触ると柔らかいのが分かります。また鱗も固すぎず柔らかすぎず、ザラザラとサラサラの間のような感じです。様々な色のカリフォルニアネコザメが確認されていますが、モノトーンでそこに黒い点が所々にあるというのが最も一般的な見た目です。

最大限成長したとしても、大きさはおよそ1.2メートル程度にしかならず、多くの場合は1メートル程にしかなりません。また鎌のような見た目の背びれがついており、その先端には脊柱があります。ところで、カリフォルニアネコザメはこの脊柱に関しても比較的小さいのが特徴的です。これは、彼らはサンゴ礁などに住んでいるため、間違ってサンゴ礁に当たって脊柱が傷ついてしまうのを防ぐ為と考えられています。

カリフォルニアネコザメの生息地

その名前からも御察しの通り、カリフォルニアネコザメは東太平洋に生息しており、カリフォルニア南部の沿岸やメキシコのバハ・カリフォルニア州などを中心に目撃されます。とはいえ、サンフランシスコやエクアドル、ペルーなんかでも目撃情報がある模様です。

基本的には水深2mから10m辺りの、割と海岸近くに生息していますが、冬になるとおよそ30mぐらい深くまで潜ります。ここで面白いのは、若いカリフォルニアネコザメは大体60cm以下の大きさなのですが、平べったい砂場を好む生態があり、水深40mから150m辺りに住んでいます。つまり年をとるにつれて、段々と浅瀬に移動していくというわけです。

彼らは大体1キロ平方メートル圏内をウロウロしており、 公式記録として残っているカリフォルニアネコザメが最も遠くまで旅行した距離も、精々16km程度なのです。

彼らは大体、一度ここに住むと決めたら一生そこにいるのが一般的です。もしちょっと留守にすることがあったとしても、大体はそこにしっかり戻ってきます。魚界では割と特徴的な生態と言えるでしょう。

カリフォルニアネコザメの赤ちゃん

行動

「サメ」という言葉を聞いたら、大体の人が危険な動物と連想すると思いますがカリフォルニアネコザメはそんなに危険じゃありません。実際のところ、彼らはのろくて、おっちょこちょいなサメで、視力も大して良くありません。

群れるよりは1人を好む性向にあり、夜行性です。言い換えると、夜には獲物を探しにいくが、日中は同じ洞窟や岩の隙間などに引きこもっているのがカリフォルニアネコザメです。

彼らの主な食事は殻のついた軟体動物やウニ、甲殻類(カニやエビなど)でありその顎は小さいながらも見た目以上に強力なことが分かります

狩りの仕方としては、獲物を見つけたらまずは吸引して口元に引き寄せてから、前歯を使って獲物を真っ二つにして、奥歯で丁寧に噛み砕いていくというものです。

さて、今日お伝えするのはこれぐらいです。カリフォルニアネコザメは自然界の真珠と言っても過言では無いほど魅力的な動物で、彼らのことを知った瞬間に「これはシェアしなきゃ」と思った次第であります。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。