ペットも夢を見るの?
あなたも一度は見たことがあるはずです。ペットが吠えたり、クンクン鳴いたり、脚が変に動いたり、唸ったり、よだれまで垂らしたりする姿。そう、犬は夢を見ているのです。しかし、ペットも本当に夢を見ることができるのでしょうか?もしできるのであれば、何の夢をみるのでしょう?
おそらく見ている夢は底をつくことのないおやつ、長いお散歩、目の前に転がる巨大な毛糸の玉、一緒に遊べる犬、そして追いかけまわすことができる小動物などでしょう。ペットにとって大切なものとはこういうものですよね。もし本当にペットも夢を見ることができるのであれば、このような夢を見ているはずです。
ペットも夢を見る
ペットも人間のように夢を見ることができます。実際、犬の脳の構造は人間と非常に似ているため、犬も人間と同じぐらい夢をみるのです。また、寝ている最中の脳の動きも似ています。
見る夢というのは、日中の出来事についてがほとんどです。あなたのペットは今日何をしましたか?もしかすると一緒に遊んだ楽しい時間を思い出しているのかもしれません。公園で新しい犬のお友達を作っているのかもしれません。あるいは、ずっと気になっていた庭のリスをやっと捕まえているのかもしれません。そして、研究によるとネズミも夢を見るそうです。ペットの多くはネズミより頭がいいので、ペットも夢を見ることができると言えるでしょう。ペットは人間のように、共通の活動や以前に起きた出来事について夢をみていると科学者は考えているのです。
臨床心理学者であり、ハーバード大学医学部の開発教授のディードレ・バレットは、People誌でのインタビューで動物の夢の世界について語りました。
バレット学者は、「人間は日常的な関心についての夢を見る際、視覚的ではあるが論理的ではない」という理論を掲げています。また、彼女は次のようにも言っています。「動物も同じだと言えるでしょう。通常犬は飼い主に非常によくなついているため、犬があなたの顔や匂い、そしてあなたを喜ばせたり困らせたりするシーンが夢に出てくると考えていいでしょう。」
それでは、猫はどうでしょう?猫は寝ているとき、ほとんど動くことはありません。しかし、目が覚める少し前に背中を反らせ、まるで獲物に狙いを定めているかのようなポーズをとることがあります。
なぜ寝ている犬はあんなにも動く?
寝ている犬が特に活発でピリピリした様子なことに気が付いたことがあるかもしれません。ペットも夢をみることはもう分かりましたが、次に気になるのは、ペットも人間のように夢を見るのか?ということです。
犬の睡眠には2つの段階があります。眠りの浅い徐波睡眠と、脳が活発に活動する深い眠りのREM睡眠です。
眠っている犬の脳活動は起きている時と似ていて、無意識的な体の動きとして表れます。深い眠りに落ちているため、自分の動きには気付いていません。また、子犬と成犬は他のペットよりも長く眠ります。
ペットの夢と寝ているときの癖について
子猫は1日約16時間眠り、成猫は最長で20時間眠ることができます。なぜ猫がそんなに眠るか考えたことはありますか?猫は本来、短時間でエネルギーの殆どを使って狩りをするため、エネルギーを温存するために睡眠が必要なのです。
犬の夢は犬種と大きさによって夢の長さが変わってきます。大型犬は長い夢を見ることができますが、あまり頻繁に見ることはありません。子犬は1回につき1分程度の夢ですが、10分おきに新しい夢を見ることができます。
猫はいびきをかくことがあり、ペルシャ猫やヒマラヤン猫など、猫の種類によってはよりいびきをかきます。しかし、軟口蓋によって部分的に気管が閉鎖されるポジションで寝ていれば、どんな猫でもいびきをかきます。
昔からあることわざのように、「寝た犬を起こすな(日本語では、寝た子を起こすな)」です。眠っている犬を驚かし、深い眠りから覚ましてしまうと噛みついてくることがあります。そのまま寝かせてあげましょう。
ペットも人間のよう
人間のように猫もどんよりした雨の日はお昼寝が大好きです。これは飼い猫でも野良猫でも同じです。天気予報が雨ならば、普段よりあくびが多く、長いこと眠っていても驚かないでください。
犬は睡眠の段階によって様々なポジションで眠ります。仰向けで眠ると、中庭や屋根の上を走っているかのように足を4本動かすこともあります。