ピラニア:恐怖の魚について知ろう

19 2月, 2019
この肉食魚は南アメリカの河川に棲んでいます。その旺盛な食欲から、多くの映画で人を襲う魚として描かれてきました。

ピラニアは世界でもっとも恐れられている魚の一種です。大きく鋭い歯、筋肉質な体に飽くなき食欲。この記事で、そんな「モンスター」のすべてがわかります。

特徴

ピラニアは南米のアマゾン川、オリノコ川、プラタ川、パラグアイ川などに生息する淡水魚で、肉食もしくは雑食性です。体長は普通15~25センチですが、種類によっては35センチを超える大きなものもいます。

鋭い歯と大きく発達した顎の筋肉はもっとも明らかな特徴です。肉に対して非常に貪欲で、ものの数分で獲物の皮から骨にいたるまで食い尽くしてしまいます。

ピラニアに人が襲われる事例はほぼアマゾンの熱帯雨林で起こっています。またもっとも危険なものはピラニア・ナッテリーという種類で嗅覚が鋭く何マイルも遠くの血の匂いを嗅ぎつけます。

ピラニアの種類

ピラニアの仲間には有名なパイゴセントラス、もっともよく知られた亜種をもつセラサルムス、プリストブリコンなどの科があります。そのほかの科ではそれぞれ一種ずつしか記載されていません。以下はよく知られているピラニアの種です。

1.オリノコピラニア

最初に紹介するのは上の写真にもあるピラニアです。南米の盆地を流れるオリノコ川に生息しているため、オリノコピラニアとして知られています。この熱帯淡水魚はつやのない灰色の体に、えらの下に黒い斑点をもち、赤みの強いオレンジ色の腹をしています。

おもしろいことに、この種ではメスの方がオスよりも大きな体をしています。最大で体長35センチ、体重は1キロほどになります。また長いもので9ミリほどになる鋭い歯を備えています。近縁の種と同じく獰猛で、脅かされたと感じればすぐに噛み付いて攻撃します。

この魚に噛まれた人は多くいるかもしれませんが、それは身を守るためであって食べるために人を噛むわけではありません。

2.ピラニア・ナッテリー

英語ではレッドベリー(赤腹)と呼ばれ、23~27℃の暖かくかつ酸性の淡水を好みます。アマゾン、パラナ、パラグアイ、ウルグアイ、エセキボ川などの環境が非常に適しているわけです。

ピラニア・ナッテリー

オスの体長は33センチ、重さ3キロ以上にもなります。銀色の体表に背中には黒い斑点があり、成長するにつれて腹が深い赤色に変わります。特徴的なアゴには、口から突き出た鋭い歯を備えており、水中ではヘビのように泳ぎます。こういった特徴がより恐ろしい見た目に貢献しています。

このピラニアが魚や虫を食べるのに役立つ鋭い歯は、人間の体にも深刻な傷を与えることが可能です。彼らは干ばつや酷暑の時期により攻撃的になります。

3.ピラニア・ピラヤ

ブラジルにあるサンフランシスコ川に生息しており、英名ではサンフランシスコ・ピラニアと呼称されます。オスで体長約40センチ、体重は最大で3キロほどになります。暗く緑がかった色のウロコ、黄色い腹に体の両面に白い斑点をもちます。

ピラニア・ピラヤ

4.ブラックピラニア

その名のとおり、ブラックピラニアは黒っぽい色をしています。ただし、頭やヒレの部分と比べて腹の色が薄くなっている場合もあります。ひし形の体につぶれた鼻先、非常に発達した歯と鮮やかな赤い虹彩をもちます。

ブラックピラニア

澄んだ水の川、洪水で浸水した森やサバンナ、ベネズエラの湿地などに生息しています。縄張り意識が強い肉食の魚で、昆虫の幼虫や甲殻類、小魚などを捕食します。

5.ピラニア・イリタンス

最後に、このピラニアはベネズエラの固有種です。オリノコ盆地の浸水した森・サバンナ、湿地などのきれいな水に棲んでいます。

ピラニア・イリタンス ピラニア

ひし形の体は長く、銀色に黄色の斑点が体の側面に付いています。頭は小さく、赤い目、突き出たアゴと赤い尻ビレが特徴です。この魚も小魚、幼虫、昆虫、甲殻類などをエサとします。