知ってた?犬が舐める理由とその気持ち
犬は愛情、忠実心や服従の意思を違った方法で示します。そして、舐める行為、いわゆるワンちゃんの“キス”もその一つなのです。
では、ワンちゃんが舐めてくる理由とは何なのでしょうか?犬は様々な理由で舐めます。そして、舐めることであらゆるメッセージを送っているのです。
では、なぜワンちゃんが舐めるのか、その気持ちを詳しく見ていきましょう。
舐める行為は服従と信頼から
犬が群れの中に入ったとき、リーダーへの服従を示す方法の一つになめることがあげられます。ワンちゃんは、飼い主とのコミュニケーションとして舐める行為でそれを示しているのかもしれません。
飼い主はワンちゃんにえさをあげ、安心して生活できる空間を与え、毎日の生活パターンを作ってあげています。ペットにとって飼い主はガイドであり、信頼と愛情からなめることで敬意を示しているのです。手を舐めることは目上の人への敬意を意味するのです。
舐めるのは具合が悪いとき
愛犬のなめる行為に注意をしなくてはいけないのは、こういうこともあるからなのです。舐めることで具合が悪いことを知らせているのです。舐めてきたときに無気力で悲しい目をしていたら、要注意です。
一方で、ワンちゃんが自分の体の特定の部分をなめているのであれば、唾液を付けることでその部分の痛みを和らげようとしているのかもしれません。開いている傷口だけではなく、アレルギー、内出血や分泌腺の炎症などの可能性もあります。ワンちゃんはなめることで痛みを和らげようとします。
舐めることで慰めようとしている
犬は人間の感情を感じ取ることができます。ある研究では、飼い主の悲しみ、不安や落ち込みをよく理解していることが分かっています。飼い主の感情が明らかに変化したとき、愛犬は飼い主を“癒しのキス”で慰めようとしてくれます。
ほんの少しソワソワしているだけでもワンちゃんはそれを察知し、飼い主の味方であることを示し慰めようとしてくれるのです。この時、ワンちゃんは幸せを分けて飼い主の注目を引こうとしているので神経質になったり不安になったりするかもしれません。
ワンちゃんのなめる行為というのは、最も深いコミュニケーション方法の一つであるのです。
舐めることは愛情表現
ここまでお伝えしてきたことで確かなのは、ワンちゃんは飼い主のことが大好きということです。ワンちゃんはなめることで愛情を表現しています。また、見知らぬ人をなめることもありますが、それは親しみを込めた仲間意識からなのです。
どのぐらいの頻度でなめるかは犬の性格によって変わってきます。誰でもなめるワンちゃんは遊ぶのが好きで、フレンドリーであり、愛情たっぷりなワンちゃんです。また、お友達である犬をときどきしかなめないワンちゃんもいます。
なぜ犬は自分を舐める?
ワンちゃんが自分をなめるからといって必ずしも調子が悪いわけではありません。足、性器、お腹など、きれいにしたいと思ったところをなめるのです。泥やべとべとしたものが付いてしまったときにはよく見られる行動です。
お気付きかもしれませんが、なめることで清潔にしようとするのは猫が自分をなめるのに似ています。しかし、犬は猫ほど徹底してなめるわけではありません。猫とは違い、犬は水をそこまで嫌わないからです。
犬に舐められたら病気に感染するかも
飼い主さんの中には犬を飼うのは好きだけれどもワンちゃんとのふれあいを制限している人もいます。顔をなめられたり、飛びかかられたりするのを好まない飼い主さんです。
2015年にアリゾナ大学で行われた科学的な研究では、ペットと直接的なふれあいを持つ飼い主は、そうでない飼い主よりも幸福度が高く、より健康的であることが分かりました。もちろん、病気にもなりにくいという結果が出ました。
仮説では犬の胃や唾液に含まれる微生物により免疫力が上がっているということです。