【こんなアニマルセラピーも登場!】うさぎセラピーとは?

28 9月, 2020
アニマルセラピーで重要なのは動物は複雑な感情を持って生きており、動物たちに敬意を払うことを忘れてはいけないということです。 

動物は人間の感情にアプローチするために何世紀にもわたって訓練され活躍してきました。これは臨床場面だけでなく、ペットとして人間と一緒に暮らすことも含みます。また、リハビリでも身体的なサポートを提供できる動物もいます。そしてなんと、うさぎを用いるセラピーもあるのです。

アニマルセラピーの世界では、犬、猫、にわとり、カメ、ブタ、魚、馬など、多くの動物が療法に取り入れられています。気質、能力、振舞い方などによって、さまざまなサポートをしてくれるからです。

たとえば、犬は非常に人懐っこくおとなしいため、交流の機会を促すことが得意です。馬もまた、身体のリハビリや筋肉の回復に役立ちます。

長い間セラピーに用いられてきた動物ですが、アニマルセラピーが最初に文書化された事例は1792年、イギリスのヨークリトリートでした。この施設では、精神疾患を持つ患者の気分を改善するために、うさぎなどの農場動物を使用していました。 

最近では、犬がアニマルセラピーで活躍していることを目にしたり耳にしたりすることが多くなってきました。しかし、犬以外の動物もあらゆるサポートを提供して活躍しているのをご存じでしょうか。その中でも、今回はうさぎにスポットライトを当てて詳しく見ていきましょう。 

セラピーになぜ、うさぎ?

アニマルセラピーは、人間の身体的・心理的リハビリテーションの手助けをする方法です。すでに述べたように、犬は最も多くセラピーに使われている動物ですが、実はうさぎをセラピーに用いることもあるのです。 

うさぎセラピーは特定の病気に有効で次のような特徴がそれを可能にしていると言われています。

 l  コンパクトなサイズ

l  知能とフレンドリーな性格

l  遊び好きであること

l  ふれあいやすさ

l  好き嫌いを人に明確に伝えられること

また、うさぎと子どもは相性が良く子うさぎは子どもに人気にある動物でもあります。

実際、多くの児童文学にはうさぎが登場していて、うさぎが大好きな7歳から10歳くらいまでの子どもは多いのです。うさぎセラピーは、ポジティブな感情を子どもから引き出すだけでなく、子どもたちのイマジネーションに働きかけます。

様々な小児病院の研究によると、うさぎは心理的・身体的な問題を抱えた子どもたちに受け入れやすいことが分かりました。

 うさぎセラピーのメリット

 他の動物のアニマルセラピーのように、うさぎを使ったセラピーは子どもたちに多くのメリットをもたらします。

 コミュニケーションと表現力が身につく

うさぎと遊ぶことは、子どもたちにとってポジティブでリラックスした楽しい経験になります。精神的に良い刺激を受けた子どもたちは、家族や介護者など、信頼できる人たちとその経験について話したくなるのです。

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スキンシップを受け入れやすくなる

 うさぎセラピーを利用している子どもの中には、様々な理由で人との身体接触が少ない子もいます。うさぎはとてもかわいい動物なので、子どもたちに接触コミュニケーションのスキルやスキンシップを身につけやすくしてくれます。

リラックスできる時間を与えてくれる

 アニマルセラピーは、動物と穏やかにふれあうことでリラックスできる時間を与えてくれます。これによりストレスが軽減し、身体全体に癒しのメリットをもたらしてくれるのです。

アニマルセラピー うさぎ

うさぎのお世話

 アニマルセラピーで重要なのは、活躍している動物は複雑な感情を持って生きている動物ということで、動物たちに敬意を払うことを忘れてはいけません。 

そのため、アニマルセラピーを行う際は心理学者や獣医師が立てた計画がきちんと守られているかアシスタントが常に同席します。こうすることで動物の身体的・精神的な安全性を保障しているのです。

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アニマルセラピーで活躍する動物たち

アニマルセラピーで活躍する動物たちが、いかに有益な存在であるかは病院や介護施設などの研究や情報提供を通じて明らかになっています。とはいうものの、未知のことが未だ多く存在する分野でもあります。今後も動物との相互理解を深め、アニマルセラピーの科学的な研究が進むことで、より多くの人が癒されることを期待したいところです。

  • Loukaki, K., Koukoutsakis, P., & Kostomitsopoulos, N. (2010). Animal welfare issues on the use of rabbits in an animal assisted therapy program for children. Journal of the Hellenic Veterinary Medical Society, 61(3), 220-225.
  • Macauley, B. L. (2006). Animal-assisted therapy for persons with aphasia: A pilot study. Journal of rehabilitation research and development, 43(3), 357.
  • Stanley-Hermanns, M., & Miller, J. (2002). Animal-Assisted Therapy: Domestic animals aren’t merely pets. To some, they can be healers. AJN The American Journal of Nursing, 102(10), 69-76.
  • Parshall, D. P. (2003). Research and reflection: Animal‐assisted therapy in mental health settings. Counseling and Values, 48(1), 47-56.