絶滅の危機に瀕しているワンちゃん:5つの犬種をご紹介

絶滅の危機に瀕している犬種がいるのは、他の犬との交配や低出生率が原因です。その結果、純血種の頭数が減少しているのです。
絶滅の危機に瀕しているワンちゃん:5つの犬種をご紹介

最後の更新: 30 6月, 2020

絶滅危惧種と聞くと熊やクジラを想像するかもしれません。しかし、絶滅の危機に瀕している犬種も存在するのです。今日の記事では絶滅が危惧されている犬種について詳しくみていきましょう。

 

絶滅の危機に瀕している犬種とは?

これだけ多くの犬が世界中にいるのに、絶滅の危機に瀕している犬種があるなんて信じられないかもしれません。しかし、特定の犬種は交配や低出生率から残された純血種が減少していることから絶滅が危惧されているのです。例えば次のような犬種が挙げられます。

1.ノルウェジアン・ルンデフント

ノルウェー原産のこの犬は、スピッツタイプの小型犬です。この犬種の名前は、パフィン(ツノメドリ)を意味する“lunde”と犬を意味する“hund”から来ています。記事冒頭の写真に写っているルンデフントは、鳥やその卵を捕るために飼育されていました。

ルンデフントのそれぞれの足には6本の指があり、首に関節があるため他の犬よりも頭を動かすことができるのが特徴です。尻尾は背中に向かって曲げることができ、毛色はブラウン、ホワイト、グレーなどです。

2.ブラック・アンド・タン・クーンハウンド

クーンハウンドは“アライグマハンター”を意味し、6つのクーンハウンド種の1つです。他のクーンハウンド種のように、畑や作物を荒らす小さな哺乳類を捕まえるためにアメリカで繁殖されました。

ブラック・アンド・タン・クーンハウンド

ブラック・アンド・タン・クーンハウンドは骨太で筋肉質の大型のハウンドで、特徴的なスナウトをしています。性格は独立心が強く、活発で穏やかです。

3.プーリー

プーリーも絶滅の危機に瀕している犬種です。ハンガリーが原産で、小型から中型で、生後6ヶ月を過ぎたころから被毛が“ドレッドロック”のように“カール”してくることで知られています。

プーリー 絶滅 犬種 

プーリーは愛情深い牧畜犬で、子どもとの相性が良く優れた番犬になります。都会や田舎での生活によく適応しますが、どちらにいても日常的に多くの運動量を必要とします。

4.ローデシアン・リッジバック

南アフリカで誕生したエレガントで美しい容姿を持つローデシアン・リッジバックは、俊敏で足が速く(最速時速65キロ)、狩猟犬、ペット、番犬に適しています。

ローデシアン・リッジバック 絶滅 犬種 

ローデシアン・リッジバックの赤茶色の被毛は短く、背中は“尾根”のようになっています。ローデシアン・リッジバックは忠実で知的です。また、安定した性格で子どもを守ろうとしてくれるだけでなく、子どもを忍耐強く見守ってくれます。

5.アーフェンピンシャー

絶滅が危惧される犬種リストの最後を飾るのは、この小さな可愛らしいアーフェンピンシャーです。まず、その名前ですが、ドイツ語で“ピンシャー・モンキー”という意味で、それはモコモコした大きな丸い頭と、黒い剛毛に由来しています。

アーフェンピンシャー 絶滅 犬種 

アーフェンピンシャーはとがった耳と力強いあごを持つ勇敢な犬です。体高は30cm以下、体重も3kgを少し超える程度しかありません。知的で愛情深く活発なアーフェンピンシャーですが、見知らぬ人には警戒心が強くなることもあります。

残念なことに、本記事ではご紹介しきれなかった絶滅の危機に瀕している犬種もあります。ザ・クレステッド・チャイニーズ・ドッグ、カタルブルン、ペルー・ヘアレス・ドッグ、ベドリントン・テリア、カタフーラ・レオパード、チベタン・マスティフ、ムディ・ドッグ、メキシカン・ヘアレス・ドッグ、タイ・リッジバック、オッターハウンドなどです。


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  • Stronen, A. V., Salmela, E., Baldursdottir, B. K., Berg, P., Espelien, I. S., Jarvi, K., … Pertoldi, C. (2017). Genetic rescue of an endangered domestic animal through outcrossing with closely related breeds: A case study of the Norwegian Lundehund. PLoS ONE. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0177429


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