早食い防止に有効な方法

早食いや食べものを噛まずに丸呑みする犬は、消化器系の問題、嘔吐、さらに胃軸捻転症といった重篤な病気になってしまうこともあります。また、攻撃的な行動が見られたり、餌を守ろうとしたりしようとする犬もいます。
早食い防止に有効な方法

最後の更新: 10 6月, 2018

愛犬の早食いに悩まされている飼い主は世界中どこにでもいます。犬は手が届く範囲内の食べものは、お腹が空いていなくても何でもばくばくと食べてしまう食いしん坊なのです。しかし、中には食べている最中は餌を守り、誰も近寄らせないように威嚇する犬もいます。愛犬のこのような行動に悩まされているのであれば、今回の記事で早食いが防げるようになるかもしれません。

早食いの危険性

早食いは人と同様、犬にも良くありません。早食いや食べものを噛まずに丸呑みする犬は消化器系の問題、嘔吐、さらに胃軸捻転といった重篤な病気になってしまうこともあります。 与えている餌で犬が体調を崩さないか心配し、フードボウルの周りを落ち着きなくうろうろする犬を見るのは辛いものがあります。しかし、を守ろうと威嚇し、時に家族や他の動物を攻撃してしまう犬もいます。このような状況は家族全体の信頼と幸福度に影響してきます。人間は犬を理解できずがっかりし、犬は本当は大好きな飼い主なのに威嚇してしまうためがっかりするのです。

犬の食事に関しての問題はたくさんありますが、どれも解決策があるのです。覚えていていただきたいのは、早食いする犬は幸せではないということです。だからこそ、この問題はなるべく早く解決しましょう。

早食いの原因は?

早食いをしているからといってお腹が空いていたり酷い扱いを受けていたりするわけではありません。ごはん時の不安には様々な理由があり、早食いという行動は必ずしもトラウマ的出来事やネガティブな経験が原因というわけではありません。

早食いの理由はいくつか考えられます。早食いを効果的に直し、問題の根底に働きかけるには、まずは犬が何を感じているかを知る必要があります。

嬉しそうに食べる子犬

今回は早食いの防止策と餌に対しての独占的態度を示す犬に効果的な方法をご紹介します。直接的な問題解決法ではないものもありますが、一時的でも問題行動を軽減できればと思います。

次の手順を踏んでも問題が解決しない場合は、専門家に相談し、愛犬の状況をしっかりと評価してもらい 適切な解決法を仰ぎましょう。

1.餌の与え方を変える 床に餌を置く

早食いしてしまう犬は、ボウルに入った餌を噛まずに、ものの数秒で丸呑みしまうこともあります。しかし、餌の与え方を変えることで丸呑みを避けることが出来ます。

1日1~2回餌を与えるのではなく、小分けに3~4回にして与えてみましょう。たとえペロリと平らげてしまっても、1回の食事量が少ないのでお腹をくだしてしまう可能性は低くなります。

餌を食べる子犬

また、餌を与える際ボウルを使わないというのも一つの手です。餌が1ヶ所にあると簡単に食べられるのでボウルを使うのを止めて、餌を直接床に置くことで一度にすべてを食べることは難しくなります。犬は鼻でドッグフードを探し、一粒一粒を食べなくてはいけなくなります。この方法は食べるのに時間がかかるだけでなく、頭の良い体操にもなります。犬にとってにおいを嗅ぐ行為は大切な本能であり、リラックスするのに役立ちます。

2.フードボウルをいつもいっぱいにしておく

早食いの理由の一つに、後になったら餌がなくなってしまうかもという犬の心配があげられます。もう二度と餌を貰えないかもしれないという恐怖から早食いをしてしまうこともあるのです。獣医から特別な指示がない限り、フードボウルを常にいっぱいにしておくといいでしょう。

犬の餌

恐らく数日の間は犬は戸惑うことでしょう。しかし、すぐに餌のことで心配する必要がないと理解します。餌の心配は無用なのです。

3.犬がいない時にフードボウルをいっぱいにする

犬が早食いをしてしまう場合、犬が見ているときにフードボウルを扱わないようにしましょう。あなたはいつものようにフードボウルを洗っていたり、餌を入れていたりするだけかもしれませんが、犬はそれを見ると緊張してしまうのです。

そこで、フードボウルを扱うのは犬が寝ている時、お散歩している時など犬がフードボウルの近くにいない時にしましょう。この時間でサッと餌を入れたり洗ったりするのです。こうすることで、犬は直接自分で見ることがないので緊張も和らぎます。

4.大ごとにしない

早食いの理由が何であろうと、大ごとにしないことをおすすめします。問題視することで犬はそれを感じ取り不安になります。すると、ストレスレベルが上がり、結果的に状況を悪化させかねません。

犬のフードボウルは犬がいない時に扱い、犬が餌を食べているときは邪魔をせず、家の静かな場所で食べられるようにしましょう。犬の食事に関してのトラブルの多くは不安要素からきています。餌の心配をしなくてもいいことを犬に気が付かせる唯一の方法は、餌がいつでも手に入ることを身をもって体感してもらうことです。

食事に関してのトラブルは犬にも人間にも不快なもので、家族全体の関係と幸福度に影響してきます。しかし、幸いにもこれらの問題には全て解決法があります。あなたの愛犬にぴったりの解決法を見つけるには、まずは不安に感じている理由を突き止め、そこから解決していきましょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。