犬とネコのしゃっくり:治すにはどうすれば?
しゃっくりは通常、横隔膜の痙攣によって引き起こされ、特に子犬にはよく起こります。普通しゃっくりは、何か重大な病気の兆候とかではありませんが、少なくとも不快なものですよね。
しかし、しゃっくり通常、数分で止まります。あまりにも長くしゃっくりをしているようなら、大体吐き気や咳などの症状も伴っていると思いますので、そういった場合は、すぐに動物病院で診察してもらいましょう。
ちなみに犬やネコのしゃっくりは、実はお母さんのお腹の中にいる頃から始まっているって知ってましたか?それから子犬や子猫になり、どんどん成長していくにつれて、肺も発達してくるのです。
胎児が子宮の中である程度の成長を遂げると、横隔膜を動かす運動つまりしゃっくりを行います。と言うより、自然とできるようになるのです。
つまり、子犬や子猫がしゃっくりを行うのはとても自然なことです。しかし、あまりにも過度な場合は少し疑ったほうが良いでしょう。
しゃっくりの原因
犬やネコのしゃっくりには、いくつかの原因が考えられます。例えば、
- 風邪はしゃっくりの原因になります。特に若い時や小型犬などは、風邪のせいでしゃっくりが出やすい傾向にあります。
- 早食い・早飲みもしゃっくりの原因になり得ます。
- また人間もそうですが、ストレスや緊張、恐怖、不安などの感情もしゃっくりを引き起こします。
- 胃腸不調や消化不良なども、犬やネコのしゃっくりにありがちな原因です。
犬やネコはしゃっくりする時、心地悪い?
人間と同じで、犬やネコの場合もしゃっくりには痛みが伴いませんが、呼吸器や消化器系の異常を知らせるサインの場合もあります。もしそうなら、非常に深刻です。
家でしゃっくりを治す
しゃっくりを止めようとして、愛するペットをビックリさせるのはストレスや不安の原因になってしまうのでお勧めできません。それだけでなく、ストレスや不安はしゃっくりの原因になり得るので、症状を悪化させていると捉えることもできます。
自宅治療としての最適解は、ペットの注意を別のものに逸らしたり、撫でてあげたりしてリラックスさせることです。しっかり心が落ち着ければ、自然と元の呼吸に戻っていくでしょう。
そうこうしていると、しゃっくりを頻繁に出していた子犬・子猫も、基本的には成長するにつれてしゃっくりが出なくなってくるはずです。
犬やネコのしゃっくりを治す方法
ご飯を食べさせる
犬やネコは、食事中に呼吸パターンを変えます。飲み水をあげる場合も同じです。信じられないかもしれませんが、時にシンプルな方法が一番有効だったりするのです。人間でもこの方法で治している人もいますしね。
良い驚き
最終手段の一つとして、愛猫や愛犬を驚かせてみるのも一つです。動物は、驚くと多くの空気を一気に吸い込む性質があるので、これでしゃっくりが治るという寸法です。
これを行う際には、まずペットが落ち着いた気持ちでいることが大前提です。また攻撃的な反応を取りがちなペットには、この方法は使わないようにしてください。
遊ぶ
ペットがしゃっくりをしだしたら、一緒に遊ぶのもアリです。これはしゃっくりに絶対効果があるという訳ではありませんが、少なくともペットたちをしゃっくり以外の何かに集中させ、しゃっくりの不快感を忘れさせることができます。
また運動を伴った遊びは呼吸パターンを変えてくれるというのも、もう一つのメリットです。運動後、呼吸を整える時にしゃっくりを止める効果を期待できます。
お風呂
ワンちゃんもネコちゃんも、お風呂は基本的に嫌いです。でもしゃっくりを止めるのには一役買ってくれるのです。
ペットはお風呂に入っている時、体の中では色々な反応が起きています。呼吸パターンも変わりますし、緩やかな刺激も与えられており、これらの反応がしゃっくりを止めるのに一役買ってくれるのです。
犬やネコのしゃっくりにはメリットもある?
しゃっくりのメリットの一つとして、胃の中に溜まったガスが放出されるという点があげられます。これによりガス溜まりが緩和されるのです。
つまるところ、消化器系の不良を予防・治療する効果があると言えます。また他にも、横隔膜にある神経を整える機能も担っていると言われています。
逆しゃっくり
もし、ペットが大きな音を立てながら難しそうに鼻呼吸をしているのであれば、それは逆しゃっくり(または逆くしゃみ)かもしれません。
逆くしゃみの原因は定かになっておりませんが、一般的には呼吸器系や副鼻腔に異常があると言われており、鼻の中に溜まった鼻水を出してあげる必要があります。
いずれにしても、このような異常が見られたら、念の為獣医師に見てもらうようにしましょう。
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