犬の鬱:予防と治療

犬の鬱:予防と治療

最後の更新: 28 9月, 2018

人間と同じく、犬たちもになることがあります。最近特に多くなってきているため、以前に増して犬のうつ病に関する研究が進められており、様々なことが明らかになってきました。

興味深いことに、犬の鬱は人間の鬱とあまり違いがありません。人類の親友と呼ばれ最も人間の身近にいる動物でありながら、苦しみ方もまた、人と変わらないのです。

予防

心配性や鬱などの精神的な病気を予防するには、良い行動習慣を身につけることが最も効果的であると専門家たちは言います。感情的・身体的に飼い犬が何を必要としているのか、しっかり考慮してあげましょう。

犬の鬱2

事実、鬱の予防は難しいことではありません。健康的な食事、新鮮な水、遊ぶ時間、他の動物たちとの交流を設けて、幸せに生活をさせてあげれば良いのです。

自由時間

「レクリエーション」と「社会化」は、犬たちが生きるために必要不可欠な要素です。まず、1日に1~3回(犬の大きさに依る)散歩に連れて行かなければなりません。これはただトイレを済ませるためではなく、運動・コミュニケーション・娯楽・冒険など、彼らにとっては色々な意味・目的があるのです。

心理的な刺激も必要です。一緒に遊んで、話しかけて、気にかけてあげることで、家族から愛されている、大切にされていると感じさせてあげましょう。また、人間との相性は良い犬ですが、まれに他の動物とはうまくいかないことがあることは覚えておいてください。

飼い犬がひとりになる時間が長過ぎないように気を付けましょう。孤独は彼らが病んでしまう最も主な原因になり得ます。人間以上に社交的な動物であるため、仲間や家族と一緒に過ごせない時間があまりにも長いと、危険なのです。

治療

既に鬱になってしまっているのなら、すぐにでも治療を始めましょう。人間に似た症状が出ると言っても、感情の起伏が激しい分、犬たちの方が酷くなりがちです。

飼い犬が変わった行動をとり始めたら専門家、特に動物習性学に精通した人物に相談してみると良いです。ケースによって、それぞれに合った治療法を提案してくれます。鬱の治療には、彼らの行動に変化を与えることが効果的なのです。

ペットの行動を調整・改善することで治療を行ないます。そのため生活環境を理解するのに、専門家たちがあなたたちの住処を訪問することもあるでしょう。

正の強化

ポジティブ・リインフォースメントとも呼ばれる方法で、良い行ないをすればおやつやおもちゃなどの好きなこと・ものをごほうびとして貰うことができると犬たちに理解させることで、行動を習慣付けるというものです。

犬の鬱30分

深刻な場合には、抗うつ薬や抗不安薬を用いることもありますが、これは最後の手段です。まずは行動の改善から取組みましょう。

その他

ホメオパシー、バッチフラワー、鍼治療など、最近では様々な方法が考慮に入れられてきていますが、それを決めるのは獣医師や専門家たちです。

行動的セラピーが犬たちにはよく効きます。物事に敏感で直感的であるため、症状は酷くなりやすくても、治療は人間に比べると簡単なのです。今までに重症となったケースは数えられるほどしかありません。

しかし、だからと言って甘く見ていいというわけではないのです。常に警戒し、治療はできる限り早くするように心掛けましょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。