飼い犬が嘔吐しそうになったら
リビングのソファに座ってくつろいでいたら突然飼い犬が苦しそうにしている姿を目撃したことありませんか?呼吸ができないんじゃないか、何かを吐き出したいんじゃないか、もしかしたらもっと恐ろしいことが起こっているんじゃないかとパニックになってしまうこともあるでしょう。今回の記事では、彼らの嘔吐反射、俗に言う、えずくという行為とその他の症状との違い、そしてなぜえずくのか、さらにはえずいたときにはどうすれば良いのかをお伝えしたいと思います。
嘔吐反射は胃が収縮することによって発生します。つまり、体内に侵入してきた異物を嘔吐という行為でもって拒絶し排出しようと胃が働いているということです。
なぜ嘔吐反射が起こるのか
嘔吐反射をしても嘔吐しないこと、反対に嘔吐反射することなく嘔吐してしまうこと、どちらのケースもありますが、単純に嘔吐反射が発生する原因としては、
以上2つがあります。嘔吐と共に発生しているのなら、反射だけの場合に比べれば深刻である可能性が高いですが、稀に治療を必要とするほどの内臓へのダメージを示すサインであることを覚えておきましょう。
えずきと咳の違い
犬の嘔吐反射と咳はよく似ています。そのため、いざというときに飼い犬を守ってあげられるように、違いを知っておかなければなりません。ただの咳で唾を飛ばすこともあるため、混乱してはいけません。
最も分かりやすい手がかりは、犬の出す音です。咳の場合は乾いた音を出すのに対し、えずいたときは唾液で濡れた喉から音が出てくるのです。
また、嘔吐反射と逆流は違うということを理解しておくことも重要です。どちらも胃から異物を吐き出そうとする行為ですが、逆流が発生するときは、反射や急に腹部が動くことはありません。
飼い犬がえずいたら
他の症状との区別がつけられれば、対策をとることができます。ここでは最も危険な、嘔吐と反射が両方起こったケースを想定します。
- 原因を見つける もし普段食べているものではないものを与えたりしていれば、それが原因であることが多いです。頻繁に起こる場合は、普段の食事の中に何か合わないものが入っているのかもしれません。これが発生したのが外出中、もしくは外出を終えた後なら、落ちていた何かを食べてしまったのでしょう。病院に連れて行く必要があることもあります。
- 嘔吐の予防 あまりによく吐いてしまうなら、吐き気止めの薬を処方箋で出してもらって、少しでも間の時間を伸ばしてあげましょう。
- 水分補給 人間と同じく、犬も嘔吐したあとは脱水症状になりやすくなります。失った水分を補うためにも、水と塩分を与えましょう。
- 1日に何度も吐く場合は、できるだけ早く病院に連れて行きましょう。
えずくという行為は、思っているよりもずっと危険な症状です。GDV(胃拡張捻転症候群)という、死んでしまうことさえある病気に愛犬が侵されていることだってあるかもしれないのです。私たち人間と同様、ペットの体にだって何が起こるか分かりません。しかしもし何かあったときは、それを見つけるのは飼い主であるあなたの責任になるのではないでしょうか。
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