黄色い嘔吐:犬が吐いてしまう理由とその症状

犬が吐いてしまう理由は通常、脂質の多い餌か草をたくさん食べたことによります。
黄色い嘔吐:犬が吐いてしまう理由とその症状

最後の更新: 11 12月, 2018

犬の消化器官はあらゆることで影響されます。この記事では、犬が黄色いものを吐いてしまう理由とその対処法について見ていきます。

犬の黄色い嘔吐はなに?

犬の黄色い嘔吐は胆汁です。肝臓によって作られる胆汁は、消化を助けるために分泌されるまで胆のうに溜められています。消化活動が始まると胆汁は小腸に分泌され、食物の消化を促進させます。

胆汁は水分、レシチン、コレステロール、重炭酸イオン、色素、および胆汁酸塩から出来ています。犬が胆汁を吐くのは、小腸から胃へと入ってしまった胆汁が理由です。これは、脂質の多い食べものや草を食べ過ぎたときに起こります。

調子の悪そうな犬

もし愛犬が頻繁に黄色い嘔吐をするようであれば、低脂質で食物繊維が豊富な餌を与えることで症状が抑えることができるでしょう。

犬の黄色い嘔吐で考えられる病気

餌に変化を加えても症状が続く場合、基礎疾患が考えられます。一般的な病気には次のようなものがあります。

  • 潰瘍、寄生虫、または特定の種類の癌といった胃腸からくる問題。胆汁に含まれる酸は、食道を刺激して潰瘍を引き起こすこともあります。これは、ブルドッグ、レトリーバー、小型犬などの犬種で見られます。
  • 膵炎。これは、膵臓に炎症が起きると見られる病気です。膵臓は消化官に分泌される消化酵素を作り出したりインスリンやグルカゴンといったホルモンの生産をしています。高脂質の食事の後にも膵炎は起こることがあり、胃痛、下痢、胆汁を含む嘔吐などの症状を引き起こすことがあります。
  • 腸閉塞。何かの骨、おもちゃ、毛玉などが犬の腸に引っ掛かってしまうと腸閉塞を引き起こす可能性があります。犬の腸が何らかの原因で詰まってしまったと感じる場合は24時間救急動物病院に連れていきましょう。
  • アレルギー。ある食べものが黄色い嘔吐の原因となっている場合、もしかすると犬にはアレルギーがあるのかもしれません。突然犬の食生活を変えるとアレルギーを発症することがあります。しかし、徐々に食事に変化をつけることで、これは防げます。また、普段食べている食品にアレルギー反応が出てしまうこともあります。
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理由は何であれ、家の中や庭に黄色い嘔吐を見つけたら、獣医師に連絡を取り、適切な診断を下してもらいましょう。食べたり飲んだりしても調子がおかしくならないように、なるべく早く動物病院に連れて行ってあげましょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。