目が見えない犬のお世話と気をつけるべきポイント

目の見えないペットの飼い主が最初にしてしまうことは全ての危険から彼らを守ってしまうことでしょう。残念ながら、多くの人たちはこれが犬に害を与えてしまうことだとは気づいていません。
目が見えない犬のお世話と気をつけるべきポイント

最後の更新: 13 1月, 2019

たとえ目が見えないのが生まれつき、病気、または年齢のせいだとしても、今回紹介するポイントを覚えておけば盲目の犬はきっとあなたにとても感謝してくれます。また、彼らの嗅覚と聴覚はとても発達しているということを覚えておいて下さいね。

犬の感覚、特に視覚と聴覚は年齢とともに衰えてきます。盲目の犬を飼うのは大変だと思うかもしれませんが、実は彼らはあなたが思うよりもずっと不自由なく暮らせるのです。転んでしまうようなところに物を置かないようにするなど、いくつかのことに気を配っていれば様々なことが防げます。ですから、この記事ではそんな目の見えないワンちゃんのお世話方法をご紹介します。

目の見えない犬のお世話方法

もちろん、年齢や病気で目が見えなくなってしまった犬と生まれつき目が見えない犬は違います。さらに、子犬のころから家に住んでいる犬と、最近家に来たばかりの犬だと気をつけるポイントも変わってきます。

しかし、大切なことは彼らが必要としているものはすべて与えてあげること、そして穏やかに、快適に暮らせていることです。まず、盲目の犬をお世話する時は以下のことに気をつけましょう。

1.過保護にならない

目の見えないペットの飼い主が最初にしてしまうことは全ての危険から彼らを守ってしまうことでしょう。残念ながら、多くの人たちはこれが犬に害を与えてしまうことだとは気づいていません。たとえ目が見えなくても、犬は幸せに自立して暮らすことができるのです。

犬は自分の新しい状態を認識しておらず、他の感覚を発達させることによって適応します。さらに忘れてはならないのが、多くの状況では彼らは嗅覚と聴覚を使うということです。

ですから、愛犬には遊びまわったり、探検したり、好きにところで寝させてあげたりしましょう。あなたの犬にとっては、人生は盲目だという点以外は今まで通りなのです。

2.家に小さな変化を加えよう

犬がどこにもぶつかったり、転ばないようにするために家具の配置をすべて変えるのはやめましょう。犬はあなたの家に長いこと住んでいて、まわりに何があるのか頭の中でわかっているのだということを忘れないで下さい。

目の見えない犬

もちろん、ペットにとって危険になりそうな物は動かしましょう。けれど、その他の物は同じ場所に置いておいて大丈夫です。部屋を常にきれいに保ち、段差で転ばないよう、階段があるならば階段を塞いでおきましょう。

3.愛犬の物は同じ場所に置いておこう

穏やかで従順でいるためには、盲目であってもなくても犬には決まったルーティンが必要です。ですから彼らの持ち物のベッドや食器、おもちゃなどを動かすのはやめましょう。そうすることによって犬は持ち物のある場所に慣れ、家の中を動き回れるようになります。

さらに、前と同じように遊ぶのも良いでしょう。たとえば、仕事から帰ってきたときや、植物に水をあげている時などです。動物は何が起こったのかわかっていないので、すべては前と同じように進んでいるのだということを覚えておいて下さい。ですから、愛情不足や、かまってあげなかったり遊んであげなかったりすることで犬を悲しませるのはやめましょう。

4.公園に連れて行ってあげよう

目の見えない犬の飼い主がよく犯してしまう間違いは、犬が安全でいることを重要視しすぎて家の外に連れ出さないことです。けれど、公園や広いスペースで他の人や動物と会うことは目の見えない犬にとってとても大事なのです。

目の見えない犬と暮らすには 盲目の犬

それに、愛犬を外に連れ出すのは違う環境に触れさせ、エネルギーを発散させ、楽しくいるためにぴったりです。トラブルを防ぐために、リードをつけて歩き、道を渡る時はよく注意しましょう。あなたが愛犬にとってのガイドであり、目であるのです。

5.他の感覚を刺激しよう

盲目の犬を飼うのは大変なことです。どうしていいかわからない時もあるでしょう。ですから、あなたに頼りすぎることがないよう、嗅覚聴覚を使うことを教えましょう。その二つの感覚を発達させることによって、昔の状態と今の状態の区別がつかなくなるでしょう。

あなたの匂いがついた物を嗅がせたり、あなたの布団に寝かせてあげたり、大きな声ではっきりとしゃべったり、撫でる前に犬が怖がらないよう、あなたが近くにいることを知らせてあげましょう。何か音の出る物を持ち歩いて近くにいることを愛犬に知らせる飼い主もいます。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。