見落とさないで!愛犬がやっていたら危険なサイン5つ

大切な愛犬がこのような行動をしていたら要注意。知っていればすぐに不安を和らげてあげられます。
見落とさないで!愛犬がやっていたら危険なサイン5つ

最後の更新: 01 6月, 2018

愛犬を大切にすることは、犬の行動やその理由を知ろうとすることも意味します。犬は時に不思議で面白い行動をとることもありますが、それは実は「何かがおかしい」ということを表しているのです。今回はよくある犬の危険なサインをご紹介します。

1.お尻を床にこすりつける

芝生の上の犬

犬がお尻を床にこすりつける理由は、トイレが終わりお尻を拭いていることが多いです。しかし、頻繁にお尻を床にこすりつけて常にお尻を舐めているのであれば、肛門腺に炎症や感染があるのかもしれません。肛門腺のトラブルは犬に痒みや痛みをもたらします。

肛門腺は、肛門の両端にあり肛門膿と呼ばれる小さな袋のことです。そして、この肛門腺によってうんちに独特の臭いがつけられます。犬はこの臭いでお互いを識別しコミュニケーションを図ります。(これが犬同士でお尻や顔のにおいを嗅ぐ理由です。)

この肛門膿という袋に膿が溜まってしまうと、犬はその茶色または黄色の液体(膿)を自分では排出することができません。そこで、犬は人間にとっては奇妙で思わず笑ってしまう「お尻を床にこすりつける」という行動に出るのです。

お尻を床にこすりつけている犬を笑ったりソーシャルメディアでシェアするために録画をしたりするのはやめて、動物病院に連れて行き肛門膿を排出してもらいましょう。

犬からの危険サインはきちんと理解しておくことが大切です。知らないと単なる「面白い行動」としてしか考えず、トラブルの原因を見落としてしまうかもしれません。

2.いつも自分のしっぽを追いかける

犬が自分のしっぽを追いかけているところを見るのは面白いですね。しかし、一見可愛らしいこの行動も注意が必要なのです。時々見かける程度であれば心配する必要はありませんが、脅迫的にやっているようであればそれは問題です。

何かに駆り立てられたように繰り返ししっぽを追っかけている場合、同じ行動を繰り返すことが特徴とされる常同症や心理的障害が疑われます。

これは通常、退屈、不安、ストレスで引き起こされ、一人で過ごす時間が長い、または閉じ込められて刺激をあまり受けていない動物によく見られます。

また、いつも自分のしっぽを追っかけている犬は脊柱に痛みを感じているか、皮膚に何らかのトラブルを抱えていることが考えられます。心配でしたら確実な診断を受けられるように、できるだけ早く動物病院に犬を連れて行きましょう。

3.頭を物に押し付ける

もし愛犬が目の前にあるものに頭を押し付けているのであれば、注意が必要です。目や耳に炎症があるかもしれません。頭を押し付けることによって痒みや痛みを和らげようとしているのかもしれません。

他にも考えられるのは、歯の間に何かが詰まっているということです。例えば食べかすが歯の間に挟まっていてそれを取ろうとしているのかもしれません。

この行動は監視する必要があります。続くようであれば、専門家にアドバイスを仰ぎましょう。

4.前かがみになる

犬が前かがみになっていたら危険信号です。これは遊んでいるときによく見られる行動ですが、遊んでいないにも関わらず繰り返しこの行動が見られる場合は、お腹に酷い痛みを感じている可能性があります。

できるだけ早く動物病院に連れて行ってあげてください。例えばですが、犬が膵炎になっている可能性もあります。

5.後ろ足でしきりに体をかく

背中を噛む犬

犬が足で体をかいているときのポーズというのは笑いを誘うものです。

しかし、これが頻繁に見られる場合は何か理由があるはずです。

この場合、皮膚に次のような何らかのトラブルがある場合が殆どです。

繰り返しますが、このような行動が見られたら、できるだけ早く専門家に相談し、大切な愛犬が健康でいられるようにしてあげましょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。