知っておきたい犬の応急処置方法

犬が怪我を負ったり、事故に遭遇した時に飼い主がまずすべきことは、パニックにならず落ち着いて対処することです。 犬を毛布などで覆い、脈拍を確認した後、すぐに獣医師の診察を受けることが大切です。
知っておきたい犬の応急処置方法

最後の更新: 25 1月, 2019

犬と過ごす毎日、特に散歩などの時には怪我、骨折、そして事故などの可能性が常につきまといます。

飼い主としてはこのような緊急事態に備えて、犬の命を救うためにどうしたら良いかを理解し、準備することが大切です。では、犬の応急処置方法について詳しく見ていきましょう。

 

まず事故が起こった場合は、犬を左向きに横にして、すぐに毛布などで覆います。大きな「打撃」などを受けた場合は、すぐに獣医師の診察が必要です。

毛布で覆われた犬

犬の意識がない場合は、首をまっすぐの状態に保ち、呼吸器系が正常に機能して呼吸が行われていることを確認してください。

犬が呼吸しているかどうかは、胸が動いているかで確認できますが、もし胸が平らな状態で動いているかわからない場合は、後ろ足の内側で脈拍を取ってください。

13キロ未満の犬であれば、脈拍は毎分100~160の間であることを覚えておきましょう。

脈拍を測るときは、まず15秒間の脈を数え、そこに4をかけて1分間の脈拍を調べますが、念のため2回行ってください。

食べ物の容器を見る犬

最も神経を使うのは、事故が起こった場所から獣医師まで犬を動かすときです。なぜなら、この瞬間は事故や怪我をしている犬が痛みや不快感に苦しむことが多くあるからです。

犬の周りを毛布などで覆い、犬の隣に座る人がおらず自分で運転をして犬を連れて行く場合は、犬は車の床の部分に寝かせてください。

車の運転中、急ブレーキなどで犬が座席から下に落ちて怪我が悪化する可能性があるからです。

こちらもご覧ください:愛犬の肉球:応急処置の方法は?

怪我、出血、骨折:事故の後の犬

犬が出血している場合

まず迅速に止血を行いましょう。水に浸した布(コットンなどは繊維が傷に残る危険があるため、布を使ってください)で巻きます。

出血が止まったら傷口の周りの毛をできる限り切り、傷口に毛が入って炎症を起こさないようにした状態で獣医師に連れて行きましょう。

噛まれた場合

噛まれた傷などの場合は周りの毛を切り、ぬるま湯と消毒剤を使って患部を綺麗にそして清潔にした後、クリームなどを塗りましょう。

傷が深い場合は、すぐに獣医師のところに連れて行ってください。

犬が骨折をしている場合

骨折をしている場合は、犬の取り扱いには特別な注意が必要です。

骨折している犬を助ける場合は、急な動きを避け、ネクタイ、雑誌、または紐などを使用して患部を固定した後、患部を動かさないように注意して、獣医師のところに連れて行きます。

溺れたとき

溺れたときや水などに落ちたとき、窒息や溺死の危険が迫ります。

息をしていない、または意識がない場合は、後ろ足だけを持って犬を持ち上げます。こうすることで水などの液体が、肺から口に向かって流れるように促進することができます。

呼吸を全くしていないように見える場合は、胸部を両側から一定のリズムで押す、心肺蘇生法を実施してください。

何か毒にさらされた場合

実は犬の生活には散歩などの日常生活の行動の中で、毒などにさらされる危険が多く潜んでいます。

嘔吐、めまい、痙攣などの症状が現れたら、何かの毒物にさらされた兆候である可能性がかなり高く、深刻な場合は口から泡などを吹くこともあります。

毒にさらされた犬 犬の応急処置

まず、どのような毒を摂取したのかを識別し、家にある何かを間違えて食べてしまった場合は、それを獣医のところに持って行きましょう。

動物病院に行くまでの間は水や牛乳を飲ませ続け、毒を希釈するように心がけてください。

何かの毒が犬の皮膚に触れた場合は、大量の水で洗い流してください。また飼い主自身もその毒に触れたり吸い込まないように注意が必要です。

前述したように必要に応じて患部の周りの毛を切り取り、炎症などを予防してください。

目に何か問題が起こった場合

散歩中の犬が遭遇する危険の一つに、目への危険な事故があります。

砂の粒や木の枝をはじめとする様々な物体が犬の目の中に入って眼球を傷つけることがあります。

犬の目が腫れて閉じている場合は無理に開けてはいけません。

その後、症状が深刻な場合は犬を獣医師の元に連れて行きましょう。

犬用の応急処置キット

犬用の救急箱を用意することをお勧めします。車で散歩に行く場合は、車にも携帯しましょう。

などを入れて万全の準備をしておきましょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。