てんかんを抱える犬のケアについて

14 11月, 2018
てんかんは感情と深い関係にあることが証明されています。

てんかんを抱える犬のケアとして大切なのは、より質の良い生活を送らせてあげることではないでしょうか。飼い主であるあなたは、愛犬にとって、てんかんと付き合い、健康を維持するためのキーパーソンなのです。

てんかんを理解しましょう

突発性てんかんは脳のニューロンに影響を与える遺伝性身体疾患です。てんかんだと唯一わかる症状は、発作です。はっきりさせておきたい点は、てんかんは精神疾患ではないという点です。つまり、てんかんを抱えているからといって、学習障害やパーソナリティ障害があるというわけではありません。てんかんがあっても、他の健康な犬と同様、毎日の生活を楽しみ、成長しているのです。

てんかんを抱える犬

てんかんの主原因は未だわかっていません。ですが、大部分は遺伝であり、犬種によってはてんかんを起こしやすい種もあります。例えば、ジャーマンシェパード、ラブラドール、ゴールデンレトリーバー、セントバーナード、ビーグル、アイリッシュセッター、プードルなどです。

てんかん発作って何?

てんかんの発作は、特定のニューロン内に過剰な電気的活動が起こることによって引き起こされることが発見されています。これらの細胞は異常に活動的となり、超過敏となります。これにより脳の機能に一時的に影響を与える過剰な興奮を引き起こすのです。

だから、てんかんの発作が起こっている人や犬は、一時的に運動協調性を失っているのです。発作には自分の意思に反する動きや行動の変化、意識消失などが現れるかもしれません。

犬のてんかんを診断する方法

てんかんはゆっくりと静かに犬の体で発達していきます。発作が出たことで初めててんかんを抱えていると気がつくでしょう。てんかんを抱えている犬は、通常生後6ヶ月〜5歳の間に初めての発作が出るでしょう。

また、てんかんは他の深刻な病気の症状として現れる場合もあります。例えば、脳腫瘍、肝臓や心臓疾患、糖尿病、ジステンパー、トラウマ、毒物の摂取などです。

愛犬が発作を起こしたら、すぐに獣医に連絡をとりましょう。すぐに診断を受けることが大切です。

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犬のてんかんは治療できる?予防できる?

てんかんの完全治癒薬はありません。また、てんかんの原因も未だ解明されていません。ですが、症状の緩和や犬のQOL(生活の質)を改善することは可能でしょう。

伝統的な獣医なら、抗てんかん薬を処方するのが一般的でしょう。正しく薬剤を処方できるのは獣医だけです。薬剤や量は個々の犬により、またその犬のてんかんの深刻さにもよります。

愛犬がてんかんになったら-ケア方法

てんかんは直接死に直結する病気ではありません。ですが、頻繁にてんかん発作が起こるのであれば、その犬の健康を害する恐れがあります。もし、あなたの愛犬がてんかんを抱えているなら、発作のリスクを少しでも下げるよう、適切なケアをしてあげましょう。

獣医に定期的に診てもらう

獣医に定期的に診てもらう、というのはすべての病気の予防措置です。愛犬がてんかんを抱えているなら、6ヶ月に1度は検診を受けましょう。てんかん発作のきつさや起きる頻度は健康に大きな影響を与えます。

愛犬が主としてフェノバルビタールを服用している場合は、年に2度は血液検査を受けさせましょう。この抗てんかん薬の血中濃度が高くなると、肥満や肝臓のダメージを引き起こす場合があります。

適切な薬の服用

何と言っても薬剤は服用しすぎないことが一番です。ですが、てんかんを抱えている犬は、体のバランスを保つために正しい薬剤の服用が必要となります。発作が起きると犬はひどく疲れてしまいます。特に、頻度が多い場合はとても辛いでしょう。薬剤は発作の頻度を下げ、発作の激しさを軽減してくれるかもしれません。つまり、犬を守ってくれることになるのです。

ストレスを与えない

てんかんは感情と深い関係にあることが証明されています。毎日ストレスを感じながら生活を送っている人や犬は、てんかんを起こしやすい傾向にあるのです。

犬の飼い主の気質は犬の行動に影響を及ぼします。したがって、犬のストレスレベルを下げるには、まずは飼い主が自分の生活習慣を変えなくてはいけないでしょう。平和な毎日を送っているからといって遺伝を変えることはできませんが、発作のリスクを下げることは可能かもしれません。

基本的な予防措置

ワクチン接種や駆虫は基本的な予防措置です。愛犬に良い食事を与え、定期的に体を使った運動をさせることで免疫系の強化につながるでしょう。さらに、愛犬の代謝バランスを整え、肥満(やそれに関連するリスク)を予防することにもなるのです。

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フリスビーで遊ぶ犬 てんかん

愛犬がてんかん発作を起こした!取るべき行動とは?

  1. パニックにならず、落ち着いて理性的に行動しましょう。
  2. てんかん発作を起こしている犬を平らで安定した場所に置き、発作中の怪我を防ぐ。犬が快適であるよう、マットやクッションなどの上に横たえても良いでしょう。
  3. 犬の舌を取り出そう、犬の口に手をいれるなどは絶対にしない。噛まれてしまう危険があります。
  4. かかりつけの獣医より抗けいれん薬が処方されている場合は、与えましょう
  5. 発作が治まったら、犬が自分で回復できるよう時間をとってあげましょう。騒がしくせず、静かな環境を与え、意識がはっきりと戻るのを静かに待ちましょう。