いよいよ春がやってくる?暑さが苦手な犬種について

夏が近付くにつれ、覚えておきたいのは暑さや高温が苦手な犬種がいるということです。愛犬には注意を払い、暑さ対策を万全に行いましょう。
いよいよ春がやってくる?暑さが苦手な犬種について

最後の更新: 17 3月, 2020

ペットと人間は多くの点で似ており、人間のようにペットも温度変化の影響を受けます。たとえば、夏の暑さが苦手な犬種もいます。この記事ではその犬種について詳しく見ていきましょう。

 

暑さが苦手な犬種とは?

夏が来れば気温が高くなるので誰でも分ります。それはもちろんペットにも分かります。この時期に、適切な暑さ対策を行っていないにも関わらず犬とアウトドアを楽しもうという間違いを犯してしまう飼い主は実に多いものです。

熱帯の気候に適している犬種もありますが、暑さが苦手な犬種もあります。気温が上がり始めたら、愛犬にはより注意する必要があります。暑さ対策にはヘアカットをする、エアコンの近くに犬のベッドを置く、通常より頻繁にお風呂に入れるなどがあります。それでは、暑さが苦手な犬種を見ていきましょう。

1.イングリッシュ・ブルドッグ

「鼻ペチャ」としても知られる短頭種は、夏になると呼吸困難を起こすことがあります。記事冒頭の写真のイングリッシュ・ブルドッグは、熱中症になりやすく、体温を適切に下げることができません。

イングリッシュ・ブルドッグは、日陰で涼しく風通しのいい場所を好みます。そして、水もたっぷりと用意してあげる必要があります。イングリッシュ・ブルドッグを飼うことを検討しているのであれば、夏休みのお出かけではこのようなことに注意する必要があります。

2.チャウチャウ

青い舌を持つライオンのようなこの犬種の一番の問題は被毛の量です。チャウチャウは元々寒い雪国が現さ原産です。また、体にも脂肪層があるため、たとえ毛が抜け落ちていても気温が上がると問題につながります。

チャウチャウ

チャウチャウを飼っているのであれば、夏の間は毛を剃ることもできますが、これは健康に害が出てしまう場合もあります。毛を剃った状態で陽に当たると、体温を調整できなくなり皮膚に火傷を負ってしまうかもしれません。そのため、毛を剃るのではなく、水をしっかりと与え日陰で過ごすようにさせましょう。

3.ペキニーズ

ペキニーズは、前述した2種と同じ問題を抱えています。ペキニーズは潰れた短い鼻を持つ短頭種であるため、呼吸がしにくい犬種です。また、被毛も多く夏になっても毛が抜け変わることはありません。

ペキニーズ

ペキニーズが熱中症を起こさないようにする一番の方法は、散歩を日中にしないことです。たとえ軽い運動であっても、いかなる運動は致命的になる可能性があります。そして、特に昼間は日陰で過ごすようにしましょう。

4.バーニーズ・マウンテン・ドッグ

スイスアルプスが原産のこの大型犬も暑さが苦手な犬種です。これは、バーニーズ・マウンテン・ドッグが元々は雪の中で羊やヤギを誘導する役割を持っていたため、ふさふさの毛が生えているからです。そのため、雪のない”アウェイ“な環境では、この犬種は苦労をすることもあるのです。

バーニーズ・マウンテンドッグ 暑さ 苦手  犬

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バーニーズ・マウンテンドッグのように長く密集した毛を持つ犬種は、気温の高くなる環境で暮らすべきではありません。たとえ毛をカットしても、体脂肪があるため体温を下げられないのです。

5.ポメラニアン

暑さが苦手な犬種の最後を飾るのはポーランド原産の犬です。先祖はフィンランド出身ですが、ポメラニアンはライオンのたてがみのような毛がふさふさと生えている小型犬です。ポメラニアンは冬であっても、ひんやりとした床で寝ることを好みます。

ポメラニアン 暑さ 苦手  犬

また、ポメラニアンの皮膚は敏感で、皮膚炎と湿疹によく悩まされる犬種でもあります。これは太陽に当たりすぎたり、暑い時に飼い主が体に水をかけようと濡らそうとしたりすることが原因の可能性があります。

今回ご紹介した犬種以外でも暑さが苦手な犬種はいます。たとえば、スタッフォードシャー・ブル・テリア、ボクサー、パグ、シーズー、キャバリア・キングチャールズ・スパニエルなども含まれます。


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