カナリアのブリーディング
カナリアのような小鳥の繁殖には、鳥かご、食事、繁殖時期、巣など多くの注意点があります。
カナリアは動物界で最も美しい声を持つと言われている貴重な動物なので、カナリアのブリーダーが沢山いるのも納得です。今回はそんなカナリアのブリーディングのヒントをご紹介したいと思います。
カナリアのブリーディングで覚えておきたいこと
他の繁殖と同様、カナリアを上手く繁殖するには考慮しなくてはいけないことがあります。しかし、構える必要はありません。複雑なことはありません。次のポイントに注意してみてください。
鳥かご
鳥かごはカナリアの繁殖で最も大切で基本的な要素です。鳥が動き回るのに十分なスペースがあるものを選びましょう。また、大きすぎたり、掃除しにくかったりするものは避けましょう。
鳥が動き回るだけでなく、雛のために巣を作るのに十分な大きさが必要です。鳥かごには2枚の仕切り板があるといいでしょう。1枚は金属のグリッドで、もう1枚は向こう側が見えない不透明な板です。板の反対側が見えないことで鳥たちが巣を見るのを防ぎ、交尾中のプライバシーを守れます。
鳥かごはいつも清潔に保つ必要があります。トレーは毎日、そしてエサと水のボウルは週に2回掃除しましょう。清潔に保つことで今後生まれてくる小鳥たちを感染症や病気から守ります。
食事
カナリアのエサの基本は粒餌ですが、穀物と果物や野菜も週2回与えましょう。同様に、イカと粗びきの穀物も毎日のエサとして与え、 いつでも食べられるようにしておきましょう。
また、雛が生まれたら粒餌や野菜の練り餌が必要です。 中でもブロッコリーはおすすめです。雛に必要な栄養が含まれているからです。
交尾の準備
カナリアの繁殖で大切なのは明かりです。カナリアの交尾は2月末から3月に始まり、20~30日後につがいになります。
金属と不透明な仕切り板を置きましょう。メスは太陽の光を浴びるほど発情し、つがいになる可能性が高くなります。不透明な仕切り板は20日間置き、それ以降は金属の仕切り板のみを10日間使用します。
つがいが別々になっている間は、雛が生まれる前に練り餌の味や匂いに慣れるように練り餌を与えます。また、特に母鳥になる鳥には通常より少し多めにカロリーやビタミンを与えましょう。じきにいつもよりエネルギーが必要になるからです。
巣
母鳥はいつもとは違う環境のため、自分で巣を作るのは困難です。そこで2つの選択肢があります。巣を買うか、母鳥が自分で巣を作れるように必要な材料を与えるのです。
たとえ巣を買うことにしたとしても、母鳥にはヤギの毛を与えましょう。母鳥は巣にこれを敷き、卵のベッドのようなものを作ります。こうすることで卵は保温され、雛が生まれても心地よく過ごせます。
卵
卵は1日1個産み落とされます。母鳥は通常、最大で6個まで卵を生みますが例外もあります。最初の卵を見つけたらプラスチック製のものと交換しましょう。本物の卵は粒餌を入れた器に入れ、毎日動かします。
4つ目ぐらいの卵までは同じことを繰り返します。そして、母親が孵化させられるように本物の卵を戻します。これにより、一番最初に孵化しようとする雛の競争がなくなり、皆同じタイミングで孵化するのです。
今回はカナリアの繁殖に必要なことをご紹介しました。カナリアは天使のような声をしていて、ペットには最適です。あなたもカナリアを飼ってみませんか?
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