社交的でフレンドリーな性格の犬の種類が知りたい!

どの犬種が社交的なのかを知る必要性はあるのでしょうか?猫やうさぎを飼っている場合、小さな哺乳類を獲物として捕まえるように作り出されたテリアやブラッドハウンドなどのワンちゃんは避けたいものです。遺伝子レベルでプログラムされたこの本能は、集中的な訓練や社会化でさえも制御することは難しいのです。
社交的でフレンドリーな性格の犬の種類が知りたい!

最後の更新: 03 2月, 2020

原則として、社交的な犬種は人気のある犬種でもあります。人間との時間を楽しむ犬は多く、なかにはフレンドリーな性格で知られている犬種もあります。

通常、犬は飼い主に対して愛情深いことで知られていますが、番犬として選ばれた犬種は、必要以上に用心深く、見知らぬ人に対して攻撃的になることさえあります。

本記事では、友人や見慣れない人とも仲良くできる社交的な性格の犬種をご紹介していきます。

 

ゴールデンレトリーバー|世界で最もフレンドリーな犬種の1つ

記事の冒頭写真にも写っている世界で最も人気のある犬種の1つであるゴールデンレトリーバーは、穏やかな性格で有名です。慣れてしまえばどんな動物とでも一緒に暮らすことができます。

ゴールデンレトリーバーの最も注目すべき特徴は、持久力があり、賢く、訓練がしやすいということです。この犬種は介助犬やセラピードッグとしてもよく使われ、捜索犬や救助犬、または銃猟犬としても活躍しています。

ゴールデンレトリーバーは一般的に誰にでも懐きます。家に強盗が押し入っても、恐らく子犬の頃から知っている人かのように迎え入れ、しまいには家の中の案内までしてしまうでしょう。

ポインター|一般的に好まれる犬種

18世紀と19世紀の油絵に描かれているようにポインターは実生活でもエレガントなため、何百年もの間、貴族に好まれた犬種でした。

ポインター

しかし、貴族のオーラを持つポインターも実際は愛情深く遊ぶのが大好きな犬種です。適切な訓練を受ければ、ポインターは他の動物とも仲良くすることができ、家族とも同じように愛情をもってふれあうことができます。

その驚異的な嗅覚に加え、ポインターの最も素晴らしい特徴は忍耐力と自制心です。元々は獲物を見つけ出すために使われていた犬種のため、鳥や野うさぎのにおいを嗅ぎつけると動作をピタッと止め、鼻と前足で獲物の場所を示し、飼い主が追い付き武器の準備が整うまで吠えて辛抱強く待つのです。

エネルギッシュで楽しいポインターは、アクティブな家庭にぴったりです。また、しっかりと運動ができていれば愛情深く従順な犬種でもあります。ポインターは世界で最も運動能力の高い犬種でもあるので、毎日のお散歩はしっかりと時間をかけて行くようにしてください。

プードル

フランスではカニッシュ(フランス語で”アヒル犬”という意味)として知られるプードルは、中世のドイツが出身です。泳いだり潜ったりすることが得意なウォータードッグとして作り出され、狩りでは水鳥を回収してくるように訓練されていました。

プードル 社交的 犬

他の狩猟犬のようにプードルは非常にフレンドリーです。人間であれ猫であれ他の犬であれ、みんなを喜ばせ、仲良くしようとします。

溢れんばかりのエネルギーとはしゃぐことが大好きな性格なので素晴らしい飼い犬になるでしょう。しつけやすく、家にいる他のペットとも安心して遊ばせられます。

プードルは世界で最も賢い犬種の1つと考えられています。覚えるのが早いので、与えられたタスクはすべて完全にこなします。

また、プードルは愛情深く、忠実で努力家としても知られています。外見は御高いように見えるかもしれませんが、遊ぶことが大好きな犬なのです。

パグ|世界で最もフレンドリーな犬種の1つ

パグは見た目だけでなく、その素晴らしい性格からも世界中に多くのファンがいます。パグは非常に友好的で、他の動物や人とも仲良くできる犬種です。

パグ 社交的 犬

パグは他の犬と一緒に遊ぶことが好きで、飼い主や家族と深い絆を築きます。また、新しい人と出会うことも楽しむことができます。

犬の世界ではピエロとしても知られているパグは、ユーモアたっぷりで自慢することも大好きです。注目の的になることが好きで、無視されると不安になることも。

まとめ

社交的な犬種の特徴は周囲の人々に対する愛情です。そして、子ども、他のペット、そして見知らぬ人に対してもフレンドリーで仲良くできることもトレードマークであります。

今回ご紹介した犬種以外にも、学術誌のApplied Animal Behavior Science(応用動物行動科学)に掲載された研究に最も社交的な犬種のより詳しいリストがあります。著者らは、98の犬種の行動プロフィールの調査研究を実施しました。

他の多くの科学的研究から、友好性と社交性の度合は犬種によって異なることが明らかになっています。ラブラドール、ゴールデンレトリーバー、そしてコッカ―スパニエルを含むレトリーバー犬(狩猟犬の一種)は最も社交的な犬種であり、牧畜犬や番犬は最も社交的でないことが証明されています。

もちろん、これはすべての犬に当てはまることではありません。そのため、ゴールデンレトリーバーやパグだからといって、出会ったすべての人や動物とすぐに仲良くなるというわけでは決してありません。


引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。


  • Jakovcevic, A., Fosacheca, S., y Barrera, G. (2008). Frustración y diferencias individuales en perros domésticos (canis familiaris): efecto de las razas. En XV Jornadas de Investigación y IV Encuentro de Investigadores en Psicología del MERCOSUR. Facultad de Psicología-Universidad de Buenos Aires.
  • Turcsán, B., Kubinyi, E., & Miklósi, Á. (2011). Trainability and boldness traits differ between dog breed clusters based on conventional breed categories and genetic relatedness. Applied Animal Behaviour Science, 132(1-2), 61-70.
  • Svartberg, K. (2006). Breed-typical behaviour in dogs—historical remnants or recent constructs?. Applied Animal Behaviour Science, 96(3-4), 293-313.
  • Jakovcevic, A., & Bentosela, M. (2009). Diferencias individuales en los perros domésticos (Canis familiaris): revisión de las evaluaciones conductuales. Interdisciplinaria, 26(1), 49-76.

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。