小児喘息から守ってくれる犬
ペットを飼うことは、不便だったり、アレルギーになったりと、大変な面もありますが、たくさんのメリットがあることも事実です。
アメリカの微生物学会の研究によると、なんと犬を飼うことにより、子供が喘息になる確率が低くなり、喘息で苦しむ人々の改善策となるそうです。
小児呼吸器系感染症の原因のひとつは、呼吸器合胞体ウィルス(RSV)です。アメリカでは、1歳までに、実に半分以上の子供がこのウィルスに感染して喘息になる恐れがあります。犬を飼うことはこの問題の打開策となるかもしれません。
犬と小児喘息についての分析
研究チームは、RSVウイルスに感染したグループ、犬を飼っている家から採取したホコリに触れた後ウイルスに感染したグループ、ウィルスのいないグループの3つに分けて調査を行いました。
その結果、犬を飼っている家から採取したホコリに触れたグループでは、炎症や粘液増加、胃腸の変化など、RSVの兆候が見られませんでした。
この実験から、犬を飼っている家のホコリ中の微生物が、胃腸器官について、喘息の病原体RSVから守ってくれることが明らかになりました。
この実験は、呼吸器病原体を予防する微生物発見の大きな第一歩となりました。
犬の毛が小児喘息にもたらす良い影響
一般に、動物の毛はアレルギーの主な原因と信じられていますが、それは真実ではありません。
ふけや唾液、残尿や家畜の毛によってアレルギーが引き起こされます。犬の毛が直接的原因ではありませんが、アレルギーを引き起こすダニ、かび、その他薬剤が毛の中に蓄積されることはあるでしょう。
小児喘息の解決策
アレルギー症状を緩和する良い方法は、空気洗浄機を使うことです。
フィルターが、ペットのふけなど大気中の粒子を除去します。空気清浄機を使うことで、寝室から猫や犬のアレルゲンが減ったことが、研究によって実証されました。
子供が喘息持ちなのに、犬を飼うのは非常に悪いことのように思えます。確かに犬はふけや花粉など粒子をまき散らしますが、それが喘息から子供を守ってくれるのも事実です。
ヨークシャテリア、アイリッシュテリア、アメリカンテリア、マルタ、チワワなどの犬種は、喘息にいいとされています。もし喘息の症状がひどい場合には、飼う前にまず獣医に相談しましょう。
チワワ
多くの人はチワワが喘息から守ってくれると信じています。確かに良い影響がたくさんありますが、完全な治療法についてはまだはっきりしていません。
喘息患者がチワワとの体験をつづっているウェブサイトはたくさんあります。喘息の子供がいる家庭に理想的なペットとしてチワワを推奨しており、チワワがいかに喘息に効果があるのか書いてあります。
チワワは全長15〜23cmで、体重は1〜3kgです。リンゴの形をしたとても丸い頭、尖った耳、アーチ状か先端が脊柱に向けられた半円形の非常に長い尾が特徴的です。
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