ユークレイニアン・レフコイっていうネコを知っていますか?

毛並みがほとんど分からない程薄いネコが、最近とても人気になってきました。そんな「毛のないネコ」の多くはロシアや、旧ソビエト連邦の国々出身です。
ユークレイニアン・レフコイっていうネコを知っていますか?

最後の更新: 03 1月, 2019

ネコは世界中に溢れかえっています。中にはシェルターに住んでいるネコもいますし、路上に住んでいるネコもいます。それでも、まだ猫の新しい品種を作ろうと必死な人もいるのです。例えば、今世紀の初めには毛の少ない猫が流行っていました。その流行に乗るようにユークレイニアン・レフコイというネコが初めて誕生したのです。

彼らは一風変わった風貌をしていますが、とても愛情深く、素直で知的です。適応力も非常に高いので、小さい家でもちゃんと生活していくことができます。

21世紀ネコ

毛並みがほとんど分からない程薄いネコが、最近とても人気になってきました。そんな「毛のないネコ」の多くはロシアや、旧ソビエト連邦の国々出身です。

そして今回お伝えする「ユークレイニアン・レフコイ」はエレナ・ビルュコヴァというブリーダーさんが、ドンスコイという種類のネコとスコティッシュ・フォールドを交配させて、2004年にこの世に誕生しました。毛が短く、前にかがんだ耳はスコティッシュの遺伝子の影響でしょうね。

ユークレイニアン・レフコイ

彼らの人気はうなぎ登りではありますが、世界ネコ科連盟(World Cat Federation)や国際ネコ連盟(The International Cat Association)は正式にまだ彼らを新種として認めていません。ロシアやウクライナの猫の仲間入りを果たしたネコというのが公式見解です。

ユークレイニアン・レフコイは、前かがみになった耳のおかげで浮世離れをした見た目をしています。毛の短い、ファッショナブルな猫として人気です。

ユークレイニアン・レフコイの身体的特徴

みんなそれぞれ違った好みがありますので、全ての人が全ての動物を愛するなんてことはあり得ないでしょう。ユークレニアン・レフコイも時に「エイリアンみたい」と言われたりもしますが、でもしっかり良く見てみると筋肉質な体にエレガントな姿勢、美しさが見られます。お腹や頭、首回りに結構シワがあるのですが。

毛が短かくて耳が前かがみになっているのは言うまでもがな、他にも以下のような特徴があります。

  • サイズ:中型
  • 重さ:オスは4kgから6kgの間、メスは3.5kgから5kgの間
  • 高さ:オスは20cmから25cmの間、メスは18cmから23cmの間
  • 色:グレー、黒、白、茶色
  • 尻尾:スリム
  • 足:長くて筋肉質
  • 頭:平らな楔形です。角ばった顔をしていますが、頬は強調されています。中にはどっちかと言うと犬に似ていると評する人もいます
  • ヒゲ:短くて少しカールしています
  • 目:アーモンド形で明るい色をしています

適応力の高いネコ

もしお家が小さくても、ユークレイニアン・レフコイにはもってこいの場所になり得ます。彼らはとても活発的ですので、ある程度狭い場所でもおかまいなしに遊び始めるのです。

彼らは愛らしく、社交性も高く、外向的です。一般的には飼い主にも誠実で、家の中をついて回ったりもします。先ほど「どっちかと言うと犬」と評する人もいると言いましたが、この誠実さもその理由の一つでしょう。

また彼らは精神的に安定している方ですが、それでも孤独は嫌いです。もし日中家に誰もいないのなら、もう1匹ペットを飼ってあげる余裕があると理想的です。

ユークレイニアン・レフコイのお世話

寿命はおよそ9才から15才、その間毛が極端に短いユークレイニアン・レフコイは特別なお世話を必要とします。まず体温を正常に保つためには、プロテインとカロリーが豊富な食生活が必要となります。と同時に、下の画像のようにちょっとしたジャケットを被せてあげるのも、そんなに悪いアイデアではないと思います。

服を着たユークレイニアン・レフコイ

さらに、寒さと直射日光は皮膚の炎症や火傷の元になりますので守ってあげましょう。毛がフサフサのネコに比べて明らかに皮膚が弱いネコちゃんですので、獣医師さんとどんなお世話がベストなのかしっかり相談しましょう。

また彼らは最低1ヶ月に1回はお風呂に入らなければなりません。これは、皮膚が体を守るために分泌する油が、泥などを吸収してしまうからです。

最後になりましたが「毛がないから動物アレルギーの私にもぴったり」と考えてらっしゃるなら、少し違います。ネコアレルギーのほとんどは上皮の死細胞やヨダレの成分によって引き起こされるものですので、毛の長さはあんまり関係がないのです。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。