2年に及ぶ鎖に繋がれた生活:そして見つけた愛

27 6月, 2018
本当の優しさに助け出されるまで苦しみ続けた犬、バイオレットのお話です。

自然の中を楽しそうに散歩したり、動物のぬいぐるみと遊んでいるバイオレットの写真を見て、まさかこの子が、2年もの間鎖に繋がれて、これといった世話も受けられず、人の優しさを感じたこともなかった、などとは信じがたいでしょう。今ではアメリカ合衆国ニューメキシコ州の保護シェルターで、引取り手を待っています。

2年間鎖に縛られて生きた犬 バイオレット

バイオレットは2017年末、サンミゲル郡の近くのとある場所で捨てられ繋がれているのを、他5匹の犬と共に発見され、保護されました。

ある女性が犬たちのこの悲惨な状態に気付いたことで、動物保護団体NMDOGのボランティアが駆けつけることになったのですが、元々この地域は捨てられた犬たちの世話には力を入れてきた場所でした。

しかし、今回保護された犬たちの世話をしていた人間が逮捕されていたことが分かったのです。故に、彼らは食べ物さえまともに与えられないまま繋がれ辛うじて生きていたのでした。

飼い主のいないペットたちを何かで繋げておくことは、この地域では違法だったということが、その理由でした。ボランティアたちは、地元の動物保護団体や保安官の協力を得て、なんとか犬たちを保護することに成功したのです。

バイオレットについてお話ししましょう。あの子はニューメキシコで、2年もの間繋がれたまま外で生活していました。ボランティアたちに助けられたときに、初めて人から優しさを受け取ったみたいでした。またNMDOGが、彼女の医療的ケアや社会への復帰などには力を注いでくれたようです。

人の優しさを初めて実感

NMDOGによると、バイオレットは2歳ほどと推測されています。つまり助けられるまで、生まれてから大半の時間を、鍵付きの大きな鎖を首につけたまま過ごさざるを得なかったのです。

バイオレット含め保護された犬たちはすぐに治療を受けなければなりませんでした。バイオレットは体のほとんどを日焼けで痛めており、深刻なほどに蛆が湧いていました。

しかしそれよりも、彼女は助けられて初めて「優しさ」を知ったということを忘れてはいけません。抱いてきた恐怖を捨てて、人間を信用し始めなければならなかったです。

誰かが近くで手を素早く動かせば、バイオレットは叩かれるのではないかと思い込んですぐに逃げようとするほどでしたが、保護団体の懸命な努力が、少しずつ彼女を変えていきました。

バイオレットは里親になってくれる人を待っている

今では健康で幸せそうに、新しい「命」を楽しんでいます。NMDOGのバイオレットの担当者は、彼女を引き取ってくれる家族を探しています。

そしてその機会が来るまでは、ぬいぐるみと遊んだり公園で散歩したりしつつ、人間に対する信頼を取り戻し続けているようです。

外に繋がれていた2年の間、バイオレットは日光に苦しめられてきました。引き取る場合は、極力日光に当たらないようにしてあげる管理が必須です。

そしてもちろん、犬たちをしっかり世話し、必要なケアを行うことは、犬を飼う全ての人が負うべき責任です。

虐待のない世界へ

MNDOGの管理者、アンジェラ・ステルは、バイオレットなら、彼女を愛して守ってくれる家族と共に、虐待を受けた過去を置き去り、新たな生活を楽しんでいけるだろうと語っています。

この団体は、囚われたり鎖に繋がれたりされたままの動物たちを保護し、肉体的精神的共に治療を施し、新しい家を見つけてあげる、という目的を掲げ、2011にニューメキシコ州アルバカーキで発足しました。

私たちは世界中の、バイオレットのように苦しんでいる他の犬たちにも、「自由」と「第二の命・生活」を獲得できるチャンスはあると信じています。

画像出典元:NMDOGのFacebookページ