ジェーン・グドール博士をご存知ですか?

28 11月, 2018
小さか頃から動物が大好きだった彼女は、動物への深い愛とアフリカの興味を徐々に高めていきました。

歴史上最も影響力のある女性の一人に数えられるジェーン・グドール博士は、動物保護のために尽力した活動家の一人です。

しかし彼女自身の物語は、彼女の偉大な功績ほどは知られていないのが実情です。

ジャングルの女性:ジェーン・グドール

ジェーン・グドール博士は、賑やかな都市であるイギリスのロンドンで生まれました。

小さか頃から動物が大好きだった彼女は、動物への深い愛とアフリカの興味を徐々に高めていきました。

動物への興味を持った大人へと成長したジェーン博士はケニアにいた友人を通じて、人類学の権威であるルイス・リーキー博士と出会います。

霊長類、特にチンパンジーの研究を進めようとしていたリーキー博士は、資金を集めて彼女をアフリカのタンザニアへと送りました。

そこで彼女は当時女性としては生活のするの難しいと考えられる場所でフィールドワークを行なうことになり、多くの人が成功しないだろうなどと考えていました。

しかし多くの人の予想に反して、ジェーン博士は自分の可能性を他の研究者に証明することに成功しました。

他とは異なる霊長類学者

ジェーン博士は、これまで研究などの経験はありませんでしたが、自分の力でチンパンジーの観察と研究を開始しました。

当時、チンパンジーをはじめとする霊長類には、感情がないと考えられていましたが、彼女は、科学的な先入観や知識がないまま観察を続けることで、様々な発見をします。

またのちに、リーキー博士は、正規の四年制大学の教育を受けていない彼女を、動物行動学の博士課程へと進学させたため、学士を持たない博士号取得者となりました。

リーキー博士のチームは、オラウータン、チンパンジー、そしてゴリラといった研究分野において、様々な視点、特に女性の視点から積極的な研究を続けていきました。

オラウータン

ジェーンはこの分野の最初の研究者となり、女性研究者には珍しいと言われる森の中で、さらに研究を進めました。

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動物行動学革命

ジェーン博士の研究は、博士号過程を取った時点で終わったわけではなく、彼女はその後も積極的に研究を続け、当時の科学界が主張していた多くの理論を否定しました。

その中でも、例えばチンパンジーには驚くべき狩猟能力があることや草食動物ではなく雑食であることなどを実証しました。

彼女が研究を始める前は、道具を使うのは人間だけだと考えられており、道具を作り出したのは人間だと定義されていました。

しかしジェーン博士は、チンパンジーが枝を使ってアリを採取しているところを発見し、動物の生態学や行動学において新しい研究分野への道を開きました。

彼女の研究により、チンパンジーだけではなく、多くの動物が幅広く道具を使用することがわかっています。

動物にも感情があることを発見 ジェーン・グドール博士

チンパンジーは、ジェーン博士が最も長い時間観察した動物の一つで、彼女の研究によりチンパンジーの性格にも個体差があることがわかりました。

彼女は動物に感情があると確信しており、この研究結果は当時とても注目されました。また自分のペットの犬を観察することで、犬にも感情が存在することを証明しました。

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活動家としてのジェーン・グドール博士

研究を続ける中で、ジェーン博士は自然公園の中の森の荒廃ぶりに目を向け始めます。

チンパンジーや他の動物が人間のせいで苦しんでいるという事実に気づきました。

つまり、ジェーン博士がチンパンジーを観察していたような自然の中ではなく、人間の手によって捕まえられて苦しむ動物たちの存在に目を向け始めました。

そこから彼女は、動物実験を行う研究所、サーカス、そして自然公園などをめぐり、彼女がこれまで愛してきた動物たちがどのように捕獲され、ペットとして売られ、サーカスで使われているかなどを調べ、これが彼女の活動家としての第一歩となりました。

ジェーン博士は「チンパンジーがアフリカ全土で数を減らしていることに気付いたとき、保護活動に身を捧げることを決心したのです。」と語っています。

彼女は、研究を自分のチームに委ね、自分は「ジェーン・グドール・インスティテュート」を設立しました。

ジェーン・グドール・インスティチュート・ジャパンによると、「現在ジェーンは,現在アフリカのチンパンジーたちが直面している絶滅の危機を一人でも多くの人に知ってもらい,保護活動への参加を呼びかけるため,世界中を飛び回っています。」と彼女の活動を説明しています。