カップルが自ら捨てた犬を拒否する
動物は人間より優れていると言う人はたくさんいます。そして時々私たちはそれが真実だと思わざるを得ません。「捨て犬」と聞くと路上に捨てられた犬のことを思い浮かべますが、この話は私たちにまた違う厳しい現実について教えてくれます。
同じ動物を二度も捨てる人がいるなんて卑劣で、残酷で、とても悲しいことだと思うでしょう。そして不幸なことに、それは実際に起こるのです。これからする話を読んでみてください。
保健所への訪問
あるなんでもない一日、子犬を引き取りにカップルが保健所へきました。いつものように、保健所の人たちは彼らに礼儀正しく接し、保健所にいる全ての動物たちを見せていました。
カップルは動物たちを見ながら、かわいいと思った子たちを撫でて歩き回りました。彼らのしていたこと全てが、探していたものを見つけるための最適な場所に来たということを示しているようでした。けれど、その場にいた人たち全員にショックを与えるような出来事が起こったのです。
一匹の犬が、彼らのことをずっと知っていたかのように駆け寄っていったのです。鳴いて、遠吠えして、グルグル走り回り、幸せに溢れていました。まるでなくした宝物を見つけたようでした!そしてそれは間違っていませんでした、なぜならなくしたと思ったものを見つけたという気持ちは彼の本当の気持ちだったからです。
犬のリアクションを見てとても驚いた保健所のボランティアさんたちは、カップルに犬を引き取ることをすすめました。彼らには特別な絆があるように見えたのです。けれどカップルは拒否し、保健所の人たちはなぜなのか理解できませんでした。
そして、プレッシャーに耐えられなくなり、カップルは本当のことを説明しました。犬はもともと彼らの犬でしたが、年を取って病気になってしまってから捨てたのです。犬の病気が治った後でも、カップルは責任を取りたくなくて、新しい犬を引き取ることにしたのです。
もちろん、保健所は彼らの要求を拒否しました。その上、その周りの保健所などでも犬を引き取れないようにしました。そして、彼らに対して報告書を提出しました。
新しい犬を引き取れなくなったカップル
これらのことは、保健所がその捨て犬を見つけた直後、彼の身元などを調べた後に起こりました。脱水症状と飢餓で彼は死ぬ直前でした。
今は、彼を愛してくれる人にいつ引き取ってもらってもおかしくないような、健康で幸せな犬です。犬の元飼い主への気持ちを考えたとき、それでもなおまた見捨てたカップルの冷酷さは信じられません。もし犬は二度も見捨てられることがあるのか?と疑問に思った時、その答えは「イェス」です。
元飼い主にまた見捨てられたと知ったらこの捨て犬はどういう気持ちになるのか、私たちにはわかりません。でも私たちが確信を持って言えるのは、彼はちゃんとお世話をされていて、もうすぐ彼を愛して彼をふさわしいように扱ってくれる家を見つけられるということです。
人生では自分が与えたものがそのまま返ってくると言いますが、そのカップルはその言い回しについて考えたことでしょう。自分たちが捨てた犬のいる保健所へ行くことを選ぶなんて誰が思ったでしょう?そして彼らのしたことを話した後、なぜもう一匹ペットを飼うことを許してもらえると思うのでしょう?本当に図太すぎる神経です!
もしペット放棄を防ぎたかったら、どんな虐待でも見ないフリ、聞かなかったフリをしないで下さい。捨てられた犬を見かけたら、迎えにいって犬が回復できるようにお世話をしてくれる保健所に連絡して下さい。
そしてもちろん、ペットを引き取る前に、それに伴う責任のことについてじっくり考えてください。
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