【動物とロマン】カナダで発見!ミイラ化したオオカミの赤ちゃん

カナダでミイラ化したオオカミの赤ちゃんが見つかりました。およそ80,000年前の火山岩層の近くから発見されたのです。
【動物とロマン】カナダで発見!ミイラ化したオオカミの赤ちゃん

最後の更新: 04 1月, 2021

カナダのユーコン準州は、ゴールドラッシュで有名な地域です。ですが、ここで見つかったものは地下の宝物だけではありません。近年、非常に保存状態の良いオオカミの赤ちゃんのミイラが見つかったのです。さらにその数メートル離れたところでは、ミイラ化したトナカイも見つかりました。

金を採鉱していた者たちが、この2つのミイラを見つけたのは2016年のことです。それ以来、科学者たちは様々な研究を行ってきました。

現在、これらのミイラは、カナダのドーソンにあるDänojà Zho Cultural Centreで見ることができます。

現在、ユーコン地方は豊かな森で有名ですが、大昔は違いました。氷河期時代、この地方は氷で覆われ、乾燥し、非常に厳しい気候の場所でした。トナカイやオオカミ、クマ、マンモスやサーベルタイガーでさえも住んでいたのです。

ミイラ化されたオオカミの赤ちゃん

ミイラ オオカミ 赤ちゃん

発見されたオオカミの赤ちゃんのミイラは、ほぼ完璧と言っていいほど良い保存状態でした。頭や足など詳細を見ることができ、毛の状態も素晴らしい保存状態です。一方で、トナカイの方は、臀部と前足、頭が見つかっただけでした。

古生物学者の一人である、グラント・ザズーラ氏は「私たちの知る限りでは、これが発見された唯一の氷河期時代のオオカミのミイラだ。」と述べています。

この標本を研究している科学者は、驚くべき発見にとても興奮しています。古生物学者は、化石化した骨を元に研究を行っていますので、本物の皮膚や毛が残った状態のものを研究できるということはとても素晴らしいことなのですね。

最近の実験

目下のところ、科学チームの一番の興味はDNA検査です。DNA検査を行うことで、この赤ちゃんはどのオオカミの子孫であるかがわかるのです。また、両方の動物の皮膚の破片から放射性炭素による年代測定を行いました。

この結果、驚くべきことがわかったのです。どちらも50,000年ほど前のもので、これは、放射性炭素で測定できる年代をはるかに超えています。トナカイはおよそ80,000年ほど昔の火山岩の層から発見されました。

ミイラ オオカミ 赤ちゃん

ザズーラ氏は、この2つのミイラにはまだまだするべき研究があると述べました。例えば、皮膚や毛の炭素や窒素を見ることで、この動物が何を食べていたかを知ることができるかもしれないのです。

また、ミイラ化した動物が発見された場所も奇妙だとザズーラ氏は見解しています。今日、オオカミやトナカイは生息していますが、氷河期時代にはそれほどいませんでした。小さな動物は普通、寒い温度に耐えられないからです。

彼らが生き残ったという事実は、研究者の間でのミステリーとなっています。ですが、DNA検査がその疑問を解決してくれるでしょう。DNA検査によって、先史時代のオオカミが、現在のオオカミにどのように関わっているかがわかるかもしれません。

”氷河期のオオカミの骨がユーコン地方で見つかることは、比較的珍しいことではありません。ですが、皮膚や毛が付いた状態であるとなると、これはとても稀なことです。氷河期時代をこの目で見たようなことなのです。”と古生物学者のエルサ・パンチロリ氏は述べています。

化石の重要性

Tr’ondëk Hwëch’inの人々(この地域のネイティブ)にとっては、これは単なる考古学的発見ではありません。オオカミとトナカイは、どちらもこの地域のシンボルです。ユーコンの人々は、トナカイから衣類や肉を得てきたのです。

オオカミは、自然のバランスを維持してくれます。オオカミとトナカイは、協和のシンボルです。つまり、彼らにとってこの両方を見つけるということは、自然と繋がっているサインのようなことなのです。何万年もの時を超えて…

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