ペットの差押えに物申す!
時代は移り変わろうとも、動物たちは未だにただのモノであると考えられているようです。彼らが感情を持った生き物であるということは研究でも明らかになっていますし、私たちももちろんそれを知っています。それでも、彼らを「彼ら」として扱うわけにはいかないみたいなのです。
そして、国によっては、ペットは経済的価値を持っており「動産として回収できる」という規定があります。
ペットの差押え
もし誰かが自分で借り入れたお金を返せなくなったとき、当人の当座預金口座、家、車や家具、そしてペットまでもが、差押えの対象になることがあります。
ある男性は差押えを受ける際に、飼い犬は家族の一員であり所有物ではないという主張をしましたが、裁判には勝つことができず、ペットを差押えられるということがありました。
犬(特に純血種)は価値が高いとされ、差押えが可能だったのです。判決によればペットは財産の一部に過ぎず、家具の次にリストアップされるだけの存在のようです。
ペットを家族から引き離すことで、最も苦しむのはペットです。この瞬間に他の飼い主に売られることが決定し、その後の自分の生き方の一切を勝手に決められてしまうのです。
ペットが人に与える影響も忘れてはいけません。一緒に生活しているだけで飼い主が感じる心理的なサポートは計り知れないものです。
また、豚や牛などの家畜もペットと同じく、差押えに苦しまなければならない動物たちです。
動物たちの感情
長年に渡って議論されてきたテーマ、動物たちに感情はあるのかどうか。答えはYesであり、その事実を多くの調査・研究が裏付けています。
野生に生きる動物を見て人間は、全ての動物は本能に従ってのみ生きていると信じていました。しかし共に生活し、時間を過ごすようになって、その考え方は変化してきているのです。
中でも人間に最も近い位置で暮らすペットたちは、より多くの感情を見せます。
- 愛情 ペットが愛情を見せない日はありません。あなたが悲しんでいるとき、あなたが具合を悪くしたとき、あなたが家を出るとき、帰ったときに、彼らが見せる表情・仕草・ボディランゲージは言葉以上に表現豊かであり、その全てから私たちに対する愛を感じられるのです。
- 悲しみ 亡くなった飼い主のお墓を去ろうとしないペットのお話は多いですし、このサイトでもいくつも紹介しています。これが彼らによる、愛と忠誠を含ませた悲しみの表現のしかたであり、もしそうでなければ何だというのでしょうか?
- 恐怖 動物がなぜ人間を襲おうとするのか。答えはとても簡単です。私たちが彼らを怖がっているのではない、彼らが私たち人間を怖がっているからなのです。
他にも忠誠心や同情心なども感じることができ、本当に感情豊かであることが分かると思います。
このサイトは中立性を尊重しており、あらゆる事柄に関してどちらか一方に立つということはありません。しかし、動物たちを守るとなれば話は別であり、今回のテーマである動物を差押えるという行為には反対です。なぜなら、彼らは人間の生涯に寄り添ってくれる家族・友であり、誰かの道具・所有物ではないからです。
今回の記事を読んで、あなたはどう思いますか?