【シベリアで驚きの発見!】氷に閉ざされた先史時代の馬

13 9月, 2020
先史時代に生きていたレナ馬は、およそ30,000〜40,000年前に絶滅してしまいました。

古代の絶滅種というのは、いつの時代も人々の注目を集めますよね。その多くは化石や古代の壁画などから知ることしかできません。それでは、冷凍状態になっていた絶滅種がいたらどうでしょう?そんな状態を発見できたら驚きですよね。

シベリアで発見!冷凍状態になった先史時代の馬

シベリアの科学者団は、損傷していない状態の先史時代の馬の遺骸を手に入れることに成功しました。この馬は、プシェヴァルスキの馬(モウコノウマ)によく似た野生馬であるレナ馬(エクウス属)で、旧石器時代に生き、30,000〜40,000年前に絶滅した種です。

この先史時代の馬は生後2年ほどで死んでいました。その毛やひづめ、内臓の一部はまだそのままです。この馬はなんらかの理由で永久凍土に囚われてしまったのでしょう。

永久凍土の中で見つかったのは、この馬が初めてではありません。シベリアやその他の寒い地域の地中で、ホラアナライオンの赤ちゃんやマンモスが、完全な保存状態で見つかっています。

モウコノウマモウコノウマ 先史時代 馬

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先史時代の馬のクローンを作ることは可能?

この学術研究遠征に参加した調査団は彼らが発見した先史時代の馬の体には傷跡が無かったため、おそらく溺れたのではないのではないかと推測しています。検体の保存状態が完璧であるため、クローン化や現在の馬の胚胎などの分野に広く扉を開けることでしょう。

これは今の科学会のトピックとして最も物議を醸しています。古代の種が絶滅した後、今の生態系のバランスが保たれているからで、つまり、ヨーロッパで絶滅種を迎え入れると、生態系のバランスを乱してしまうということです。

絶滅していない動物種、例えばヨーロッパバイソンなどは様々なプロジェクトを通して他の国々にもたらされました。ですが、実際は、ヨーロッパバイソンはイベリア半島には住んでおらず、アルタミラの壁画に描かれたのはその祖先なのです。

レナ馬

レナ馬とは、更新世の後期にベーリンギアに住んでいたとされる種です。ベーリンギアとは、現在のカナダ、アラスカ、シベリアです。この馬は、成長すると分厚い毛皮ができ、寒い気候から身を守っていたと考えられています。

馬の壁画 先史時代 馬

レナ馬はエクウス属に属しており、エクウス属とは更新世に生きた近代馬です。このような馬はヒラコテリウムとして知られる、足の指を持つ小型草食動物の祖先だと考えられています。

後に、ウマの祖先は体が大きくなり、足の指はひづめへと変化したのです。そしてレナ馬と現在の馬の両方が属するエクウス属が現れたのは500万年前にもなります。

レナ馬は、他の近い種と同じく、ベーリング地峡を越え、およそ15000年前に地球上からその姿を消し始めました。10000年後、レナ馬を含めたすべての馬は、北アメリカ大陸から絶滅したのです。

レナ馬は絶滅してしまった野生の馬の一種で、旧石器時代、人類は馬を狩っていました。このことは、化石記録や洞窟壁画から知ることができますよ。

おそらく、狩猟がレナ馬の絶滅に繋がったのでしょう。ですが、他の種の馬は家畜化プロセスをたどりました。これが最初の馬の獣医といった素晴らしい発見につながりました。

今日「半野生」だと考えられている唯一の馬は、プシェヴァルスキの馬(モウコノウマ)とムスタングだけと言われており、どちらも家畜化された動物でその後再野生化して手付かずの自然の一部となっているのです。

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Boeskorov, G. G. (2004). The North of Eastern Siberia: Refuge of Mammoth Fauna in the. Gondwana Research7(2), 451-455.