捨て犬のための記念碑がガリシア洲に建てられる
捨て犬は、簡単に忘れられる存在かもしれません。動物が好きな人でも忘れてしまう事があります。忙しい日々に追われていると他のことに気を取られてしまうこともあるでしょう。
捨て犬たちへのオマージュ
大体の人は、この記念碑は捨て犬のために建てられたものだと思うかもしれませんが、本当は捨てられたすべての動物のためなのです。ですから、この記念碑を見に行くと、犬の大きな足の間に小さな猫がいるのが見えるでしょう。
この記念碑の銘板には以下のように書いてあります。
「これは捨てられたすべての動物たちへのオマージュです。
そして、私たちに愛を与えてくれて、大切なことを教えてくれるペットたちへ。
動物の権利を尊重し、ただの気まぐれで動物を飼わず、虐待もせず捨てたりしない人たちへ。
捨てられた動物たちの苦しみが少しでも防げるよう、彼らを受け入れ、お世話をする人たちや団体へ。
そして、これを読んで、今現在たくさんの動物が苦しんでいる原因の虐待や放棄を止めようと何か行動を起こす人たちへ。
動物も苦しみを感じるのです。捨てないで下さい。」
ガリシア州の住民や、毎年何百人とくる観光客など、この記念碑を訪れると、きっと心に刻むはずです。私たちは、動物たちを私たちの100パーセントの力で世話をし、尊重し、守らなければいけないのです。
ガリシアにはこういった捨てられた動物を受け入れているシェルターが何十とあります。この記念碑が呼びかけるように、動物たちはいつだって受け入れられ、大切にされるべき存在なのです。さらに、このシェルターたちは、利益を得る意思は少しもありません。
動物のために建てられた他の記念碑も知ろう
幸いなことに、カルメンが建てた記念碑は動物のために作られた唯一の記念碑ではありません。
実は、このような記念碑は世界中に何千とあります。では、有名なものをいくつか見ていきましょう。
アラスカ
この記念碑は、台の上に乗った美しいピットブルが特徴です。私たちや、この国の住人たちにこの子たちを決して捨てないようにと警告してくれています。
国の中でも最も人気で有名な場所の一つにあるので、動物を捨てたことがある人や捨てようと思ったことがある人の心に刺さるでしょう。動物好きな人にとっては、このような記念碑を見れるのは光栄なことです。
アルゼンチン
このアルゼンチンにある像は、野良犬で犬種は不明です。しかし、アルゼンチンに住む人に、捨てられた動物たちと彼らの苦しみを表現してくれています。また、動物がいかに人間に頼っているかがわかります。
カナダ
この記念碑は、人々に捨てられた動物を引き取るよう促しています。銘板の隣の大理石の台座には小さな、黒い犬が寝ています。
この犬の悲しそうな目と平たくなった耳は、捨てられた動物の気持ちを表しています。
バルセロナ
もし捨てられた動物の不健康な状況を表す一つの動物がいれば、それはきっとこのバルセロナにある像でしょう。
この記念碑は、お腹を空かせた、栄養失調になっているグレーハウンドの像です。この犬の瞳を一目見るだけで今まで見た中で一番悲しい目だとわかるでしょう。まるで許しを請うているようです。
メキシコ
メキシコにある記念碑も同じ様なメッセージを訴えていて、今にも死にそうな犬が足をまっすぐにして歩く時の苦しみを表しています。毎年何千もの動物たちが捨てられてしまう国へ助けと情けを求めています。
この記念碑は一見何の役にも立たないように見えるかもしれません。けれど、少なくとも動物を捨てたことがある人や、捨てようと思ったことがある人の心に刺さる何かを持っているのは間違いないでしょう。
そして、捨てられる動物がもっともっと少なくなるように願っています。