修道院に入り聖職者になった野良犬の話

修道院に入り聖職者になった野良犬の話

最後の更新: 27 10月, 2018

このワンちゃんは別にハロウィンパーティーに行くために仮装しているわけではありません。今日はフランシスコ教会にいる四足歩行の 聖職者 についてのお話です。なんと1匹の野良犬が修道院に入って、司祭になったというのです。では、その詳細をじっくりご紹介いたしましょう。

コチャバンバに住むワンちゃんが聖職者に

動物達は愛情表現や一風変わった言動でいつも私たちを驚かせてくれます。でもこのワンちゃんのお話は、特に神秘的で宗教的でそして優しさに溢れています。そんなお話は、動物や自然環境をこよなく愛した聖アッシジ(Saint Francis of Assisi)の名の下に建てられたコチャバンバにあるとある教会で繰り広げられました。

ある日、教会に住んでいた神父さんは1匹の犬が外を歩いているのを見かけました。そして彼は聖職者の名に恥じぬようその子を保護し、後に修道院の一員として引き取ろうと決意したのです。その後、ワンちゃんには「Fray Bigoton (フレイ・ビゴトン)」というスペイン語で「ひげ兄弟」という意味のユニークな名前が付けられました。

修道院に引き取られたという事で、犬のフレイにもタスクが与えられています。例えば、フレイにはFacebookページが与えられ、そのページの管理人の1人であるキャスパー・マリウス・カプロン(Kasper Mariusz Kapron)さんはそこに以下のように投稿しています。魚を眺めている犬の画像を乗せて、そこに「これが魚に宣教を行なっている兄弟の姿です!」という一言が添えられています。

でも写真で一番目立っているのは、何と言ってもワンちゃんが修道服をきている姿です!そうです、ちゃんと腰紐も締めて茶色のチュニックを身にまとうワンちゃんがいるのです。サンダルを履いていない事を除けば、まさに伝統的な修道服そのものです。もしかしたら、冬になったらサンダルも履くのでしょうか?

修道院は動物に対しての愛と敬意を、動物を助けるという行動によって示しただけでなく、その宗教コミュニティがあるべき姿をも示しました。もしかしたらこの行動を見た信徒たちの中にも、野良犬を引き取ろうか検討し始めた人もいるのではないでしょうか?

だったら何と素晴らしい事でしょう。もっと多くの野良犬達が、この「ヒゲ兄弟」のように幸せな暮らしを送れるようになるはずです。

魚に宣教する犬 聖職者
出典:static.t13.cl

聖職者 :ミサに行くワンちゃん

二つ目のお話は、ブラジルのソロカバという街にあるサン・ホセ・オペラリオ教会区(Parish San Jose Operario)で始まります。どうやら1匹のワンちゃんが、司祭様の祝福を授かりにきた模様です。教会を見るや否や、日曜のミサの最中だというのに迷う事なく司祭様の方によって行ったのです。

ワグナー・ルイボ(Wagner Ruivo)氏がいつものように信徒に教えを説いていたところ、何かが彼の視界に入りました。小さな(おそらく野良と思われる)ワンちゃんが、祭壇にいる神父の方に向かってきたのです。神父さんもすぐに説教を中断し、そのワンちゃんを愛しそうに撫で始めました。

ミサに来ていた1人の信徒がそんな特別な瞬間を写真に納め、後に神父さんに送ったところ、写真はこんな言葉を添えてFacebookに拡散されました。「神の愛は、きっとみんなに伝わるのだろう。そう、みんなに」

神父さんは今まで教会付近でこの犬を見た事はなかったそうですが、毛皮がフサフサで香水も匂いもしたそうなので、どうやらどこかに飼い主がいるのだろうと考えました。

その犬は、それから教会には帰って来ませんでした。でももしいつか帰って来たなら、その時は教区民の一員として迎えると、神父さんは決意しているそうです。

教会で歌うワンちゃん

皆さんは上の二つの物語を珍しいと思いますか?なら、この話はもっと珍しいはずです。

コロンビアのバルボサという街にある、サン・サントニオ・デ・パドゥア教会と、マリア・オーキシアドーラ教会では、ワンちゃんがミサに参加するだけでなく一緒に聖餐をお祝いまでするのです!

ホワイト・パウズと名付けられたこのワンちゃんは、どこを歩いても知らない人はおりません。どうやら近所の教会に熱心に通う信心深い犬みたいですね。このワンちゃんはミサが始まると他の信者さんと一緒に、幸せそうに歌を歌うのだそうです。まるで、自分も一緒にお祝いに参加しているかのように。

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