馬も人間の感情を理解している?

29 11月, 2018
馬が人間の感情を感知できるのであれば、馬は人間の感情知性と意識を高めてくれることでしょう。

動物界全体を見ても、馬ほど優雅な生き物はなかなかいません。馬の性格は見た目よりはるかに高貴で、馬は人間の気持ちを理解する能力があるとも言われています。しかし、それは本当なのでしょうか。

起源

何世紀もの間、合理的な知性を持つ唯一の動物は人間と思われていました。しかし、技術は進歩しました。現在のテクノロジーでは動物本来の知覚能力と認知機能を獣医学で証明することが可能になったのです。

古典的な神話では、優れた知覚能力のある動物は魔法のようなオーラがあるように描写されています。田舎に住んでいた人々は、犬には恐怖を嗅ぎ分ける力があり、馬には人間の感情を理解することができるということを既に知っています。

馬セラピー

非常に多くの異なる仮説があるため、人々は依然として疑問に思うことがあります。それは、科学によって馬が人間の気持ちを理解する能力を証明できるか否か、です。それとも、私たちは人間の考えを動物に投影しているだけなのでしょうか。

 

感情は知覚できるものなのか

その昔、多くの哺乳動物は同じ種の他の動物に共感を示すことができると思われていました。これは、イルカについての研究によって信頼性を得ました。同時に、他の種の研究への扉も開きました。

ここ数十年、飼い主に対する犬の共感力の理解は非常に深まってきました。しかし、最近の科学研究は馬の社会的能力に焦点を当てています。

他の馬や犬、ロバ、ラバに対しての馬の共感力を観察するのは容易なことでした。馬は表情を理解し、自分を取り巻く環境のいくつかの音を理解しているといいます。これは、馬の発達した知覚能力を示しています。しかし、人間の感情に直面した時の馬の反応を比較する方法を現在の科学者はまだ見つけられていません。

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馬が人間の気持ちを理解しているという科学的根拠はあるのか

現在、科学者は馬の繊細さに注目していて、人間と感情的なつながりを持てることを認識しています。しかし、実際に馬が人間の気持ちを理解していると結論付けるまでにはまだ課題が沢山残されています。

幸いにも、多くの科学的研究は、人間の感情の理解に関して、馬は犬と同レベルであると見なしています。

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ある研究結果

これらの研究の中には、サセックス大学で行われたものがあります。この研究では、異なる人間の表情に対する馬の反応を分析しました。

馬に笑顔を見せると、馬は社交的で落ち着いていました。また、その際、目立った身体的変化も認められませんでした。しかし、怒った顔を見せられた馬は心拍数が上昇し、左目で表情を見ようと頭を動かすのでした。

 

馬の表情とその意味

哺乳動物の左目は、右脳に直接刺激を伝えます。右脳は、反応を引き起こすための情報処理を担う部位です。馬が読み取りにくい表情を提示された際に左目で見ようとしたのはこのためです。

馬 セラピー2

ポップカルチャーでは馬の左目は「悪の目」とされています。馬が脅威を感じた際に行う威嚇行為だと考える人が多いようです。つまり、左目は自己防衛機構として働いているのです。

馬は、行動と接し方を変えることで不安を表現します。馬が危険を察知すると、地面を見るように頭を傾けたり下げたりして反応します。このような行動は、サセックス大学の研究で分かったこととともに、馬が感情を感知する高い能力を証明しています。

 

反応の分析

これまでに研究された全ての事例で類似した反応が示されています。つまり、馬が訓練を受けたことがあるか、ないかは結果に関係していないということです。馬は進化の過程で生き残り、人間と共生するためにこの素晴らしい能力を身に付けたのです。

研究によると、人間の異なる表情に対する反応は、馬が人間の感情を感知できることを証明する重要な要因です。また、この本能が認知機能の一形態であることを示す第一歩になり得るのです。

科学的または文化的進歩など関係なく、動物の行動には注目する価値があります。馬が人間の感情を感知できるのであれば、馬は人間の感情知性と意識を高めてくれることでしょう。